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生理痛
大和西大寺 TEL:0742-43-0365
 
生理痛
  42歳、女性。ふたりのこども。7〜8年前から生理が終わった3日めあたりから、主に左下腹部に痛み。4年程前からはのた打ち回るような痛み。1週間続く。ボルタレン効かない。普段は痛みなし。
婦人科を受診すると、子宮腺筋症と診断。点滴、ピル、注射、ピル・・・とその時の状態により治療。それぞれ効く、一時的に痛みは軽減、やめてみると即激痛。生理が終わってから痛い。
痛みは最初は毎回ではなかった。4〜5年前からは毎回。初めはひきつるような感じから、どんどん痛くなってくる。痛い時はほとんど眠れない。
二人目を産んでから痛むまでは生理痛もほとんどなく、量も普通。今でも出血量はごく普通。
婦人科では超音波で何度か診てもらう。腺筋症も特に大きなものではない。レントゲン撮も異常なし。いつも左足魚の目ができる。
 
からだに優しい考察
  子宮腺筋症(子宮内膜症の一種)や排卵痛については色々詳しくいわれていて、人体の内部構造の説明や、生理的な機能の説明など複雑そうで、分かりにくい説明が多い感じがします。まず、最初に知っておいたほうがいいと思うことは、子宮腺筋症も排卵痛もどちらについても、その根本原因は「説」であって、まだ解明されていないということだと思います。原因がわかっていないわけですから当然治療は困難だといえると思います。したがって現在治療として行なわれている行為は、痛みや不快感等の症状を和らげるための対症療法(痛み等を回避するのみ)にとどまっているのが現状です。厳しいようですが、知らずに右往左往するよりも、まずは冷静に現状を知るところからが出発点だと思います。 Kさんの場合、ピルが効果的ということなので、ピルで生理をとめてしまえば痛みが回避できるということは、少なくとも生理周期が関係している可能性が高いということですね。
原因について
子宮腺筋症(説)
→@月経血の一部が卵管を通って腹腔内に逆流する説。(血液がお腹に残る)
A子宮や卵巣の上皮(一番表側の部分)が子宮内膜に変化する説。(皮膚が変化する)
Bエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンのバランスが崩れて起こる説。(ホルモンのバランス)
C免疫のバランスの乱れによるもの説(免疫機能の乱れ)
D遺伝子の欠損や異変説(生まれ持った性質)

排卵痛(説)
排卵痛は排卵に伴う下腹部痛で、原因は2つあるという説があります。
@排卵時に卵巣の表面が破れることで起きる説。
→A破れる際に少量の卵胞液や血液が出て、これらが腹部の底の腹膜にたまり、腹膜を刺激して起きる説。
※卵巣は左右にあり、どちらから排卵しても、痛みを感じる神経が通る位置関係から、多くは左下腹部が痛むみたいです。

Kさんの生理が終わってから痛いのはなぜでしょう。
月経時には、生理の血が膣から流れ出ます。しかし同時に、約8割の女性では、生理の血が卵管を通じてお腹の中にこぼれて(逆流して)います。ほとんどの場合は、次の生理までにこぼれた血液が吸収されてきれいになりますが、約3人に1人の方はこぼれだした血液に対してご自分自身の免疫システムが攻撃をしかけていることがわかってきました。生理後に再吸収しきれない血液が痛みの原因になっている事も考えられますね。 つまり、上の子宮内膜症@でも排卵痛Aでも遅れた痛みがやってきても不思議ではないと考えることができます。そして、1週間程度で再吸収が終わると炎症も終わり痛みもなくなる。とも考えられます。出産をきっかけに卵巣の働きが変化して、月経周期や月経の状態に変化が起こることもめずらしくないみたいです。

治療について
西洋的
@鎮痛剤(プロスタグランディンを減らす成分がある)
Aピル(プロスタグランディンの分泌を抑える)若い人には×長期的には×
B手術(腹腔鏡で子宮内膜症を焼く等)再発病率が高い

東洋的
@漢方薬・マッサージ・針灸(体質改善など)
A暖める・アロマ・呼吸法・ヨガ・太極拳・ダンス・ストレッチなどで身体の歪みを改善しリラックスする

いつも左足に魚の目ができること、歩き方の癖か足の長さが違うこと、この2点は西洋医学が見落としがちで、しかも根本原因につながる非常に大切なヒントかもしれません。
 
知り合いの先生からの御意見
  薬物治療:ダナソール、GnRHa剤は非常に強い作用なので、6ヶ月以上使用する際の安全性は保証できないようです。中容量ピルも副作用が強そうです。低容量ピルは安全性が高くもっとも良いようですが、保険適用ではないようです(あまり高くはない)。しかし、薬物治療は根本的な解決にはならず、年月がたつにつれ癒着が進んで、手術をする際に癒着をはがすことができなくなったりすることがあるようですので、腹腔鏡下手術を早期に行った方が良いようです(これも再発の時間をもっとも稼げるといった感じかもしれませんが、欧米では第1選択となっているようです)日本では、まだこの手術は進んでおらず、ひどくなってから全摘というパターンになってしまうみたいです。どの病院が良いのかは分かりませんが、腹腔鏡下手術を視野に入れ治療をしてくれる医者にかかるのが良いかと思われます。
 
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