新日本海フェリー はまなす
舞鶴→小樽

船内には現在位置や速度を示す画面がある。
関西から北海道まで8200円でいける夢のようなフェリー。バースデー割引の航空券が使えたので、北海道に行くことにした。久々の北海道に行くのに、往
復飛行機では面白くないので、行きは寝台特急で行こう
かと思っていた。しかし、時刻表を見てみると寝台料金だけ6300円もするようである。その代わり、舞鶴から小樽までのフェリーがあることが判明した。深
夜0時30分発なので。これなら仕事が終わってからでも乗れる。
京都駅21時25分の特急「たんば」に乗れば、この船便に間に合う。大阪駅なら20時45分の新快速ということになる。通勤客で混雑する特急で綾部まで
行って、東舞鶴行きに乗り換えて終点下車。
東舞鶴駅から港までは歩いて30分ほどかかるので、タクシーで行くことにした。しかし、他の客が何人もタクシーを使ったので駅前からタクシーがいなく
なった。タクシーがあふれる大阪では考えにくい光景だが、その方が近距離でも気兼ねしなくて済む。1分くらいしてタクシーが到着、「小樽行きのフェリー乗
り場まで」と告げると、人通りのない深夜の市街地を快走し、数分後には巨大な船が見えてきた。なんと全長224.5mの「はまなす」である。
巨大な船に似合わず、客は少ない。しかし、この航路は貨物がメインなので、旅客は少なくてもいいのかもしれない。客層は上級船室を使う定年を迎えて時間
をもてあまして
いる感じの老夫婦が多いので、豪華なクルージング気分になれた。繁忙期になれば貧乏旅行の学生も増えるのだろう。ちなみに、舞鶴から小樽までは2等で
8200円である。関西から北海道まで
8200円で行けるとは意外である。私は20時間の長旅でよく眠れるように10700円の2等寝台を確保する。2段ベッドが並ぶ部屋だが、一番奥の壁
際で、上の段にも客がいなかったからセミ個室みたいな感じで得をした気分だ。30.5ノット、60km/h弱のスピードが出る高速フェリーで、かつて30
時間かかった航路も今では20時間だ。
早速風呂に入る。舞鶴接岸時は外から見えるのでカーテンが閉じられていたが、スチームサウナも設置したいい風呂だった。空腹だったのでレストランに行っ
たが、朝・昼と到着直前の夜しか営業しておらず、売店でお菓子を買って食べることに。
出港してしばらくして寝る。翌朝佐渡島はるか沖で朝の船内放送。眠かったので昼まで寝てしまい、10時30分頃の小樽発舞鶴行き「あかしあ」との離合を
見れなかったのは悔やまれる。昼前に起きて、再び入浴してからレストランで昼食。関西汽船と同様、「ザめしや」
のように好きな皿をチョイスしていくシステム。私はサラダを取り、十勝豚丼を頼んだ。味噌汁付きで800円。サラダと合わせて1100円。安くはないが、
どっかの博覧会のようにぼったくりでもない。
昼食後は昼寝して、夕方起きると山に雪が残る奥尻島が見えた。ここから積丹半島をくるっと迂回して小樽に向かう。夕食で再びレストランに。フルーチェの
ようなデザートは絶品だった。やがてネオンが輝く小樽の町並みが見えて、10分遅れで小樽港に到着。そんなに便数も多くないのに、異常に立派なビルの小樽
港はJR南小樽駅までも徒歩15分ほどでいける。JRに乗り継いで22時過ぎに札幌駅に到着することができた。
【メリット】
なんといっても安さがメリットである。大阪〜新千歳は航空機では早割でも20000円以上、通常では約35000円もするが、このフェリーは舞鶴から小
樽までわずか8200円。特等でも航空機並みの値段だ。ただ、大阪市内から舞鶴までもタクシー代を含めたら5000円弱するのが欠点。繁忙期には新大阪や
東舞鶴駅から有料連絡バスが運行される。
京都から札幌や小樽へなら、空港への移動を考えても充分使える。時間はかかるが、船内の設備は充実しているのであまり退屈しなかった。
【設備】
巨大フェリーだけに豪華な設備が充実している。まず船内に入ると大きな吹き抜けのエントランス。船の現在位置の地図と、速度などが表示される大型モニ
ターもある。売店や案内所、チルドレンルーム、ゲームコーナーが周囲
に配置されている。上のフロアには浴室とレストラン、カフェ、グリルがある。
レストランは好きな料理の小皿を取るカフェテリアタイプ。カフェは軽食を出すコーナーで、レストランが営業していない時間帯にのみ営業し、高級コース料
理のグリルは予約制
で、私が乗った日には予約はなかったようで営業していなかった。カフェは営業時間外にも開放していて、テレビが放映されていた。
浴室はスチームサウナと超音波ジェットがあり銭湯並みといえる設備だが、サウナがあるなら水風呂も設置してもらいたい。
先頭部にはフォワードサロンと喫煙コーナーがあり、前方の景色が楽しめる。コンファレンスルームという、映画を放映する部屋もあり、昼下がりより洋画を
放映していたようである。
客室は寝室・リビングがあるスイートから雑魚寝の2等まで。2等寝台は2段ベッドで充分広さがあり2等より2500円高くなるがこちらをおすすめする。
S寝台はカーテンで仕切られた簡易個室。

浴室。舞鶴接岸中はカーテンで窓が閉ざされる。
【港】
舞鶴港は時期によっては新大阪や東舞鶴からバスがあるが、普段は東舞鶴駅からタクシー利用となる。徒歩では30分くらいかかる。付近
は殺伐とした雰囲気で、夜は人通りはめっきり少なくなるので、不安な方はタクシー利用が賢明。巨大なフェリーの前では、ターミナルビルも小さく見える。売
店があるが、出港直前にはもう閉店していた。
小樽港(勝納埠頭)は新しい立派な建物はまるで空港のようで、レストランや売店のほか展望風呂まである。JR函館本線の南小樽駅や小樽築港駅からでも歩
いて15分ほどで、路
線バスもある。小樽到着時にも路線バスが連絡しているはずだったが、10分程度遅れたため連絡できなかった。長い渡り廊下を異常に長く歩かせる点に関して
は不便に思う。
夜に夜景の綺麗な小樽に入港する風景も素晴しい。
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