菊水温泉
大阪市城東区中浜1-3-6
大阪城温泉の少し東側を南下し、団地の道を超えて第二寝屋川を渡ると新しそうな煙突が見えてきたので、さほどレトロではないかと思ったが、古い町並みの
路地にある銭湯はなかなかの素晴しい風情だった。
350円で通常より安く、共通入浴券は販売していないとのこと。中も、木製で「壱」「弐」と書かれたロッカー、天井扇など素晴しいレトロさだが、中でも
目に付いたのが古い病院の広告だ。
広告には「トロバス白山町停留所北へ一丁」と書かれている。トロバスとはトロリーバスのことだろう。トロリーバスとは電車のように架線から電力を採って
動くバスで、今は日本国内では黒部ダムあたりに残っているだけだ。
大阪にトロリーバス走っているがという噂は聞いたことがあるが、その証しがまだ残っていたとはちょっと感激した。大阪のトロリーバスは昭和45年6月に
廃止になったとのこと。このように、大昔の広告が21世紀になっても堂々と残っているのが銭湯の魅力だ。
浴室も昭和30年代そのままという感じで、カラン周り以外のタイルもかなり古そうだ。客は私しかいないのに湯は勢いよく循環させて清潔を保っているのも
好感が持てる。そして、なぜか浴室中央の天井の湯気抜きあたりから豆電球のようなものが吊るされている。
この銭湯の体重計には「扇温泉」と書かれている。廃業した銭湯の体重計をもらったのかと思ったが、聞いてみるとこの銭湯の奥さんのご実家の銭湯らしい。
港区に今でもある「扇温泉」だ。