旭湯

三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区長島1219-1




 紀伊長島という地名から和歌山県を連想するが、実際は三重県だ。紀州も東の方は三重県になる。
 紀伊長島は紀伊半島の東の付け根といえる場所で、昔ながらの港町の風情がある。地理的に津波の危険にさらされているためか、海沿いには高い防潮堤があ る。
 今回入浴した旭湯は駅から1qほど離れているが、このあたりが町の中心らしく商店や家屋が密集している。小さい町なのに開いている店も多い。大型ショッ ピングセンターができるほど規模の大きい町ではないからだろうか?
 旭湯はレトロな外観で浴槽も一つしかない。しかし、木のロッカーやモザイク画、中庭などがあり、銭湯ファンにはたまらない。
 脱衣してトイレに行こうと思い、番台のおばちゃんにトイレの場所を聞くと、「ないのでお寺さんで借りて」と言われた。そこで、再び服を着て100mほど 離れた佛光寺までトイレに行った。
 夜になっても元気に営業している小さいスーパーで缶ビールとおつまみを買い求め駅に向かい、帰りの列車を待ったが、特急が停まる駅なのに20分間私以外 に誰ひとり客はいなかった。
 エンジン音を唸らせながらディーゼル特急「南紀」は松阪へ向けて走っていったが、山の中で車窓はほとんど闇ばかりだった。



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