That's The Way, We Like It!

当キャッテリーが思ったこと・・・感じたこと・・・ 
好きに書くコーナーを作ってみました。
ちょっと、ディープな内容なので、初心者にはお勧めできません。
アメリカンショートヘアーマニアの方には、ぜひ読んでほしいと思います。
ぼやき話も多いけど、ご意見なんぞをメールやショー会場で聞かせてくれると嬉しいです。

とまあ今まで書いてきましたが、ようやく「まるかに商店のアメショ日記」なるブログを
立ち上げた。今後はそちらでいろいろなことを書いてゆきたいと思う。

 http://blog.zaq.ne.jp/ameriah/


ガチンコ勝負(12/13/2007記)

 日記の替わり代用していた掲示板は閉鎖となってしまった。と、いうわけで今度からは、このコーナーを使用していこうと思う。

 ここのところ、西日本地域でのCatShowでのショートヘアーの出場頭数が少なくなっている。これは、私達、アメリカンショートヘアーフリークにとっても、大きな不安材料である。先日のShowでも、Longhairよりも明らかに少ない。そこで、いろいろと理由を考えてみた。

 まず、第一に「Shorthairに分類される品種のうち、ほとんど、姿を見せない品種がある。あるいは以前よりも減少している。」のである。例えば、アメリカンワイヤーヘアー、コーニッッシュレックス、シャリュトリュー、エジプシャンマウ、オシキャット、オリエンタル、スコティッシュなどである。

 第二に、「我らAmericanShorthairの出場頭数が減少している。」ことである。つい最近までは、チャンピオンシップは、2ケタの頭数が常時存在していた。しかし、ここのところのShowでは、1ケタになってしまっている。

 この第三の問題は、私達の当面の課題である。以前はOPNクラスでぶつかろうが、皆、エントリーし、切磋琢磨していた。ところが近年は、「空き待ちエントリー」などという寂しい話を聞く。やはり、ブリード内での切磋琢磨があったからこそ、AmericanShorthairのレベルは保つことが出来たし、その結果として、常時、ファイナルの上位を占めてきたように思う。

 兄弟、姉妹でも壮絶なバトルを繰り返していたあの時代を思い出し、もう一度、みんなで真っ向勝負をしよう!少なくとも、今の私達にできることからやっていこうよ!


スクエア・マズル(11/02/2006記)

 最近、特に感じるのだが、「スクエアなマズル」という話をするとき、上顎部分ばかりが語られているように思う。確かに上顎のマズルは目立つ。しかし、下顎も「マズル」であること、そして、横から見たときもスクエアさが要求されていることを忘れないでほしい。

 他の品種でも、ほとんどの品種のベテランブリーダーたちは下顎を要求する。彼らは、「良い下顎の重要性」を知っているからだ。一度、ブリーディング・プランから良い下顎を失ってしまえば、二度と出会うことが出来ないことを彼らは知っているのだ。特にアメリカンショートヘアーとメインクーンは「ワーキングキャット」として品種が定義されている。つまり、他の品種以上に「力強いマズル(上顎も下顎も)」が要求されているのである。もう一度、繰り返そう。しっかりと上の図を見てね!


ハナの長さ(07/09/2006記)

 様々なアメリカンショートヘアーフリークと話すとき、「鼻の長さ」の話はよく出てくる。どうも、「鼻の長さ」だけにみんなとらわれているフシがある。そう感じたので、ワタシの意見を書いてみようと思う。

 結論からいえば、鼻の長さはあまり重要ではない。と、書くと「そういう割には鼻の短いネコばっかり作っているじゃあないですか!」とつっこまれそうだが、「あくまでも各パーツは全体のバランスの中で評価されるべき」だと思っている。つまり、「鼻の長さ」がネコの善し悪しを決めるのではなく、顔全体、そして体型全体のバランスと調和していることが重要だと思う。

 ワタシの場合、クオーターホースをイメージし、近年は、かなり胴体部分をコンパクトに作っている(足は短くしてないけど!)。したがって、その体型に見合った鼻の長さとして、やや短めな鼻をセレクトしているのである。もう一つ、理由がある。「オープンな」広がりのある印象をもった顔立ちで、険しさを感じさせないスウィートな印象を作るために、パージャンのようなブレイクはセレクトしていないのである。そして、残された選択として、「やや短めな鼻」が必要となったのだ。

 だから、鼻がやや長めでも、モチロン、良いネコはいっぱいいる。ただし、その顔立ちには、短すぎる胴体は似合わないだろうし、鼻の長さにあっった頬のハリや、こめかみの幅が要求されるだろう。また、かなり強い下顎が必要となることは、わかっていただけると思う。

 様々なパーツを語る前に「バランス」の美しさを追求したいと思う。そうでないと、他の魅力的な品種達に勝つことができないからね。


カラーの仮説と実証(03/04/2006記)

 ワタシは、どうも、「エクストリーム!」とか「タイプだけ!」という風に見られがちだが、実はカラーには割とこだわっている。で、10年ほど前にたてた仮説をもとに色々と試してきたが、仮説がほぼ実証できたと思うので、ここで書いてみたい。ただし、ネコの遺伝仮説なので、サンプリング数には限度がある。なので、あくまでも「仮説」であることを頭において読んでほしい。

 10年ほど前に友人とたてた仮説は、良いヘッドタイプで、良いカラーのシルバータビーを作るために考え出されたものである。シルバータビーとブラウンタビーやブルータビーを交配すると、どうしてもやや茶褐色がかったシルバータビーが生まれてしまう。そこで、私たちはブラウンタビーの代わりにブラックソリッドを使用した。そして、予想はあたった。美しくタイプの良いシルバータビーが4頭生まれたのである。

 その4頭は、美しいシルバータビーだっただけでなく、ストライプに殆ど差し毛は現れていないものだった。そして、その経験をワタシはさらに発展させることを思いついた。「どのタビーでも、差し毛の少ないコントラストのはっきりしたタビーとするには、Aaヘテロ同士を交配することで、Aaを作出することではないか?」と考えたのだった。

 Aa同士の交配で、AAが25%、aaが25%、そしてAaが50%生まれてくる。つまり、タビーが3頭生まれたら、そのうちの2頭のタビーカラーが保証されることになる。

 また、ワタシの場合、「美しいブルータビーとブラウンタビーを作出したい」というブリーディングなので、遺伝式「Aa-dd-ii-ObY-tbtb」のブルータビーのオスに対し、「Aa-Dd-ii-ObOb-tbtb」の遺伝式を持つブラウンタビーのメスを2頭用意した。そして、各交配、出産を3〜4回行った。その結果、ソリッドも当然生まれるが、タビーで生まれた場合、ブルータビーであれ、ブラウンタビーであれ、「3頭中、2頭は100点満点に近い」タビーを得ることに成功した。そして、それは毎回の出産で経験したのである。

 つまり、このプランから生まれるブラウンタビーは、たとえばメスの場合、50%の確率で、「Aa-Dd-ii-ObOb-tbtb」なのだ。Aaがヘテロ、Ddがヘテロになっていることに注目していだだきたい。また、ブルータビーにおいても、同様に、Aaというヘテロとなっていることに着目していただきたい。彼らは、「美しいカラーにストライプに殆ど差し毛もなく、コントラストもはっきりした暖かみのあるブラウンタビーやブルータビー」となったのである。それでは、AAとして25%の確率で生まれるタビーはどうだろう。確かにその程度の確率で、「やや差し毛の目立つコントラストの弱い」タビーが生じる。この25%を排除することは、この理屈からいえば、あり得ない。しかし、逆に50%の確率で良いタビーカラーが得られるのであれば、「カラーもタイプも良いモノ」を得る確率は、グッと高いものとなる。

 ご興味のある方は、お試しあれ。


出会い(01/22/2006記)

 ここのところ、ネコを通じて、数人と人と新しい出会いをした。新しい人と出会い事は、刺激的で楽しい。キャットショーの中では普段の職業にも縛られない一個人に戻れる。そんなときに、人と出会うことは、素晴らしい。ひょっとしたら、ブリーディングだけではなく、人と出会えることから、20年もこの遊びに、はまっているのかもしれない・・・なんて、思う今日この頃でした。

特にオタッキーとの出会いはエキサイティング(笑)。


アイカラー(01/12/2006記)

 以前から、結構、キャットショーでは、「シルバータビーの美しいグリーンアイ・・・」は言われる。確かにグリーンアイを保つことは難しい。でも、他のカラー種の場合のゴールドアイに対するコメントって少ないなあ、って感じます。先日、ゴールドアイの難しさを語ってくれたジャッジがいましたが、嬉しかったですねえ。結構、アイカラーのゴールドは変化します。年齢や体調、もちろん血統もです。だから、ブリーディングはおもしろいのです。


ブリーディングプラン(01/02/2006記)

 最近、ブリーディングプランについて、聞かれることがあった。「インブリードとアウトクロスをどう使い分けるのですか?」みたいな・・・。それほど、ブリーディングプランは簡単なものではない。なぜなら、品種というのは種ではない。品種とは、ある意味、「劣性遺伝の極致」ともいえる。じゃあ、インブリードが良いのかというと、やはり血が濃くなり過ぎては、生物として弱いものとなってしまう。また、インブリードするだけで、残したい形質が残るわけでもない。最低限、両親の5代血統くらいのリサーチは必要だ。NASCでは2年ほど前に、DMラインの5代血統を資料としてまとめた。資料として、素晴らしいものだ。データ量はかなりのものだが、データをずっとたどってゆくと、ある程度、法則が見えてくる。もし、興味のあるヒトはNASCメンバーになって、NASCから購入すると良いと思う。データ解析には、かなり時間と労力を要するが、「劣性遺伝の極致」の意味が見えてくると思う。


一般審査の緊張感(12/09/2005記)

 ここのところ、感じていたのだが、アメリカンの一般審査のムードが、「良く言うと、和気あいあい」、「悪く言うと、緊張感のない」雰囲気があった。やっぱ、グランドであろうが、オープンであろうが、オスであろうが、メスであろうが、「私が一番!」というプライドを持って、ショーには望んでほしい。ちょっと前までは、ある親しいジャッジが私に「アメリカンが終わると、ホッとする。」とまで言っていたのだから。

 私は出陳するとき、全身全霊を込めて、猫をハンドリングし、待機ケージに入れる。私は常にベストブリードリボンを狙う気持ちを欠かさない。

 そういう、「イイ意味での切磋琢磨」が、今の日本のアメリカンの地位を支えてきたことを忘れないでほしい。勿論、エキジビターもブリーダーも、「私が一番!」というレベルの猫を、グッドコンディションで、出陳させることは、ジャッジに対する礼儀だと思うし、それが、私たち、アメリカンのブリーダー、エキジビターのプライドだと思う。がんばろう!


忘れるな!アメリカンショートヘアーのプロポーション(09/08/2005記)

 アメリカでも、日本でも、ショーにエントリーされているアメリカンを見て、「これはやり過ぎじゃあないの!」って感じの太らせ方をした猫をよく見る。上のスタンダードイメージとして描かれているプロポーションにはほど遠い太らせ方だ。体型だけ見ていると、「まるでブリティッシュ!」

 ・・・で、そこまで太らせせると、持ったときに硬い感じになる。そのため、ジャッジの幾人かは、「筋肉質」だと勘違いし、褒め称え、ロゼッタを渡している。「オーマイゴッド」と言いたい。単に小柄で華奢な骨格の猫を無理矢理太らせて出場しているのに過ぎないのに・・・。

 やはり、最終的にはエキジビターやブリーダーのモラルの問題なのだろうが。ジャッジたちもがんっばてほしい。確かに「持った感じ」だけで、筋肉質と硬い脂肪とは区別は付けにくい。しかし、簡単に見分ける方法がある。彼らの脚に着目してほしい。重い骨格の猫は、太い重厚な脚を持っているし、パウパッドもデカい。それに対して、無理矢理太らせた猫は、脚が細く華奢だ。私はそれを「ナスに爪楊枝を刺した体型」と呼んでいる。

 ぜひとも、エキジビター、ブリーダー、ジャッジのみんなが「ショーキャットであり、ワーキングキャットであるアメリカンショートヘアーの正しいプロポーション」を思い出してほしいと思う。上の図をしっかりと見てほしい!ちゃんとした背の高さもあるでしょ!


がんばれ、USAブリーダー!(08/31/2005記)

 特に、ここ数年、感じているのが、USAのアメリカンショートヘアーブリーダー達の活動の不活発さである。1〜7リジョンのリジョナルアワードを見ても、アメリカンショートヘアーも文字は非常に少ない。日本にやってくるアメリカのジャッジが、「すっかり、アメリカンショートヘアーはジャパニーズショートヘアーになってしまった。」というコメントをして会場を沸かせているが、私は望ましい傾向だとは素直には思えない。
 
 なぜならば、各品種にはスタンダードが存在するが、流れ、流行はアメリカで作られる。これは、CFAそのものがアメリカにあるのだから、仕方のないことである。そのアメリカ本国でジャッジ達がレベルの高いアメリカンショートヘアーと対面する機会が減っているとしたら、品種としてアメリカンショートヘアーは「弱い品種」と位置づけられてしまう。
 
 アメリカにおけるアメリカンショートヘアーの低迷の最大の原因は、ベテラン達の活動の不活発さにあると思う。ここのとろこのアルマナックやNASCニュースレターを見ても、「こんなキャッテリー、あったっけ?」という新人達の猫である。彼らは彼らなりに努力しているのだろうが、新人であるがゆえに、やはり、ブリーディングプランや作り込みが甘いと思う。
 
 そんな中で孤軍奮闘?しているのは、Stedamキャッテリーくらいだろう。しかし、孤軍奮闘であるがゆえに、ブリーディングプランの限界からか、徐々にそのマズルの大きさとスクエさが失われてきていることは、スタンダードのマズルの項目に「スクエア」と明記されているアメリカンショートヘアーにとって、ピンチだと日本から見ていて思う。
 
 もっと、キャリア10年以上のキャッテリー達がショーに出てきてほしい、と願うのは私だけだろうか?NASCニュースレターの写真を見て、「こんな猫が、こんなマズルがほしい」と思っていた20年前が懐かしい。


しゃんぷう2(08/13/2005記)

 お盆休みで金魚屋さんもお休み・・・と、いうことで、暇に任せて我が家でのシャンプーを具体的に紹介してみたい。ただし、この方法で、すべてのアメリカンがピカピカになるわけではない。アメリカンショートヘアー固有のコートを持った猫だけが光る!

@シャンプーの前に
 まず、コームを体の表面に対して垂直に立て、軽く、頭から尾に向けて、コーミングをし、アンダーコートの死毛を取る(やりすぎに注意)。この動作で、アンダーコートの死毛を取る以外に、皮膚表面の汚れを浮き出す効果もある。
 次にコームを45度位傾けてコーミングを軽く、行い、トップコートの死毛を取る。この2種類のコーミングを行う場合のコツは、決してチカラを入れすぎないことである。あくまでも軽く、軽く、軽く!

Aシャンプーの前に
 40℃程度のシャワーで猫の全身を濡らす。お湯をコートに馴染ますように、マッサージしながら行う。

B1回目のシャンプー
 たとえば、
ハ○スオブア○ジュのグリース・リムーヴィング・シャンプーや、○ョイダ○ンなどの家庭用濃縮洗剤を使用する。それらを、10〜20倍に希釈し(結構、薄目に使うべし!)、よく泡立ててから使用することが大事。また、シャンプー中は決して爪などを立てず、指の腹を使ってマッサージする感覚で洗うこと。
 1回目のシャンプーなので、それほど泡立たないが、一応数分をメドにシャンプーをし、その後、40℃程度のシャワーで十分にすすぐ。

C2回目のシャンプー
 Bと同様の内容を繰り返す。今度はとても泡立つと思う。油分が多い首元、背中、尾の付け根、尾は何度か希釈したシャンプーをかけ、やや長めにマッサージする。被毛を洗うというよりも、肌をマッサージする感じだ。
 シャンプー後、シャワーでよくすすぐ。それほど濃いシャンプーを使用していないので、数分程度で十分にすすぐことが出来ると思う。すすいでいる最中に手触りがギシギシしだせばOKである。

D3回目のシャンプー
 たとえば、ハ○スオブア○ジュのカラーシャンプーや、リ○グ5のカラーシャンプーを10〜20倍に希釈して、よく泡立てシャンプーする。BやCと同様にマッサージするように数分程度行う。カラーシャンプーのカラー効果を期待したいのであれば、そのまま5〜10分程度、タオルでくるんでダッコしてがんばろう。勿論、元からカラーのしっかりした猫にはその必要はないが。
 シャンプー後、シャワーでよくすすぐ。それほど濃いシャンプーを使用していないので、数分程度で十分にすすぐことが出来ると思う。すすいでいる最中に手触りがギシギシしだせばOKである。

Eドライ
 決して、ドライヤーは使用しない。タオルドライと、ペーパータオルで十分に水気を取る。その後、粗めのコームで毛の流れを軽く整え、自然乾燥させる。

Fコーミング
 完全にコートが乾燥した状態で、コーミングを行う。シャンプー前に死毛は除去しているので、45度に傾けて頭から尾にかけて細かめのコームで整える。この@からFの手順でアメリカンはピカピカになる!

注意1:リンスを使用しない訳
 猫の肌や毛は通常は弱酸性である。しかし、シャンプーは弱アルカリ性なので、通常は元に戻すためにリンスを行う。しかし、カラーシャンプーは弱酸性なので、リンスを使用する必要がない。逆にリンスを使用すると、アルカリ性が強くやりベタついた仕上がりになってしまう。

注意2:キツンの場合
 生後4〜6ヶ月程度の場合、それほどの油分は含んでいないので、2回目のシャンプーは省くことが多い。キツンの場合、きれいにするというよりも、シャンプーに慣れさせる方が重要だと考えている。

注意3:とっても脂っこいオスの場合
 生後18ヶ月を超えた血気盛んなオスの場合、ほとんどがスタッドテールがすごい。そこで、1回目のシャンプーの前にスタッドテール部分にハ○スオブア○ジュのグリース・リムーヴィング・シャンプーや、○ョイやダ○ンなどの家庭用濃縮洗剤を希釈せずに、マッサージするように擦り込む。それでも、しつこい脂性の場合は、軍手をはめて擦り込む。そうすると、軍手に油分がうまく吸着される。
 あとは通常どおりに10〜20倍希釈のシャンプーでシャンプーする。決して、濃い希釈濃度にはしないこと。それよりも、2度洗いを3度洗いにするとか、週1回のシャンプーを週2回にする方が効果的である。
 我が家の経験では、フツウの成猫で週1回のペース、とっても脂っこいオスの場合には週2回のシャンプーペースで、キャットショーに行っている。
 また、現在はほとんどが2日間のショーなので、1日目が終了したら、その夜、蒸しタオルで簡単にコートを毛並みに沿って拭く。そして、翌朝、もう一度、蒸しタオルで拭き、会場に向かう。会場に到着する頃には完全に乾いているので、それから、仕上げのコーミングを行っている。

注意4:コーミング
 ある程度のレベルのコームのみを使用する(グ○イハウンド社から出ている5,000円程度のもの)。豚毛ブラシやスリッカーブラシは使用しない。皮膚を傷つけ、フケを増やすだけだからだ。
 また、コーミングは完全に乾燥した状態で行う。我が家のパターンだと、午後5〜7時に洗った場合、翌朝はじめてコーミングを行う。それも整える程度だ。シャンプー前にきちんとコーミング出来ていれば、殆ど毛は抜けてこないはずだ。水分が残ったまま、何度もコーミングを行うと、皮膚を痛めたり、毛のキューティクルを痛めるため、自然なツヤは絶対に出てこない。また、乾いた状態でも、必要以上にコーミングを行うと油分が浮き出てきて、せっかくのシャンプーが台無しになるので、ご注意願いたい。


しゃんぷう(08/10/2005記)

 8月からASCJサイト運営をサボれることになったので、このコーナーに今後はチカラを入れていきたいと思っております。先日、久々にリングクラークに入ってアメリカンたちを身近に見たのですが、やっぱり、シャンプー〜仕上げの段階で、イマイチな猫が多いと思う。

 おそらく、どの猫も一生懸命にシャンプーをし、リンスをし、ドライヤーをかけ、コーミングをしてきているのだろうと思う。しかし、しかし、アメリカンは、パージャンではないのだ。短毛種には短毛種の仕上げ方がある。

 「じゃあ、どうやるのかって」・・・私たちの本を買うか、神戸のシャンプー教室へぜひ、いらっしゃい(笑)・・・ってのは半分冗談で半分本気(笑)。

 おそらく、皆さんの多くが犯している過ちは、
@シャンプーやリンスが十分にすすげていない、あるいはシャンプーやリンスが濃すぎる 
Aドライヤーで乾かしている 
B十分に乾いていない段階でコーミングをかけている 
Cコーミングに、上質のコームを使用していない・・・などの理由が考えられます。

特殊なシャンプーや、スプレーなんか、必要ありません。正しく洗って余分な油分を除去し、十分にすすぎ、自然に乾かし、軽くコーミングすれば、アメリカンのコートは光ります!・・・ただし、血統的なものもあるけど(笑)。


猫の病気に関して(02/11/2004記)

 2月に東京と大阪で猫の心疾患に関するセミナーが行われた。確かに厄介な遺伝病は色々と猫にも存在する。ある意味、ヒトよりも未解明なことも多い。今後の研究が望まれる。

 遺伝と云えば、猫の遺伝的な体質もあるように思う。我が家でも、20年ほど前は、数々の病気と出会った。しかし、今のラインと出会ってから、大した病気とは出会わなくなった。ショーにとってよい猫を作るだけでなく、健康でタフな猫を作ることもブリーダーの使命だと思う。

 病気と云えば、ブリーダーの皆さんは薬好きすぎると思う。「ウチの○○ちゃんが、お腹をこわしたから・・・」「ウチの××ちゃんが、あまり食欲がなくて・・・」と云っては、薬を飲ます。下痢しただけで、抗生物質を大量投与する。ちょっと、待ってよ、と云いたい。それ程、あなた方は猫を薬漬けにしたいのですかな?

 私は仕事柄、薬が手に入りやすい。しかし、殆ど、我が家の猫は薬いらずだ。たまに与えるのはワカモトくらいだ(笑)。確かに薬は効用がある。しかし、忘れないでほしい。大きな副作用もあることを!まして、シロウトの処方はなおさらだ。自分の愛猫の寿命を一生懸命短くしているのだということを、しっかりと認識してほしい。ヒトにおいては、抗生物質は一般薬店では販売されていない。医師の処方が義務付けられているのを皆さんは思いだしてほしい。


「アメリカンショートヘアー」発売(01/31/2004記)

 お待たせの「アメリカンショートヘアー」が出版になった。出版社の人には「できるだけ、マニアックに・・・」と指導してもらったが、やはり、読者層を意識して「ややマニアックっぽく」という内容になっている。はたして、どの程度売れるものなのか?楽しみなような、不安なような・・・。

 できれば、よりディープな内容の本を手がけたいと思う。よりアメリカンショートヘアーの真実を知ってもらうために。まだまだ、一般の人々には知られていないアメリカンショートヘアーのヒミツは存在する。おそらく、他の品種でもそうだろう。なぜなら、品種はヒトが作り出したものだから。


トレンド・アメリカン(11/29/2003記)

 アメリカンをブリードしてきた皆さんなら、よくご存じの通り、存じの通り、アメリカンショートヘアーのフェースタイプにはウエストコーストスタイルとイーストコーストスタイルがあります。えっ、知らない? そんな人は年末に出版される本を買って勉強してください(笑)。

 それぞれに確立したスタイルを持っていたわけですが、ここ2〜3年、異変が起こっているように思っていました。そして、昨シーズンには確信に変わりました。「両者は融合し、どちらかというとイーストコーストスタイルが主流となってきている」と思います。と、いうのも、西海岸スタイルを代表するPlacer catteryは、ここのところ、Ramapaw catteryのブリーディングプランに切り返していますし、昨シーズンのベストアメリカンは、やや色が悪いけれども、完全に東海岸スタイルの顔と血統を持ったStedam catteryの猫でした。

 「ワーキングキャット」と「ショーキャット」の狭間の中で、アメリカンショートヘアーはショーキャットの主役であり続けるために、いま、イーストコーストスタイルを選択しつつあります。これがトレンドです。


カラーの不思議(11/29/2003記)

 ご存じの通り、アメリカンショートヘアーには、沢山のカラーがあります。それらをショーで見ていると、どうも、カラーによって選出される猫の顔が違うように感じるのはワタシだけでしょうか?パージャンの場合、各カラーにディビジョンが着くから、カラー毎の顔の違いは理解でますが、アメリカンショートヘアーの場合、一つのディビジョンしかないのに・・・と、東京の友人にぼやいたところ、友人曰く、「アメリカでもシルバーとブラウンで選出される猫の顔に相違はある。」との弁。ワタシとしては、どうもナットクがいかない。ブラウンタビー、ブルータビー、ソリッドのカテゴリーにおいて、ショートフェースが市民権を得ている現在、シルバータビーでも同じ顔はありだと思うし、逆にシルバータビーでよくがんばったよね、と云いたい。

 いつもいうように、猫においては品種は「かたち」で定義されていることを忘れないでほしいと思いますね。カラーで品種が分かれているには、錦鯉です(笑)

 やっぱり、アメリカンショートヘアーの姿形を評価するには、全身をムラサキ色にしてからでないと、難しいのかもしれませんな(笑)。


品種と遺伝(10/25/2003記)

 「品種」と「種」の認識を私たちはついつい忘れているような気がします。私たちが普段、アメリカンショートヘアーやアビシニアンと云っているのは品種です。種としては全て「イエネコ」です。では、品種って何でしょうか?結論から云いましょう!「品種とは、人為的に、ある特質形質に注目し、選択的に交配を繰り返すことで固定し、作出されるもの」なのです。したがって、ネコに限りません。色々な生き物に品種が存在します。犬にも金魚にも数多くの品種があります。

 と、いうことは、広義の意味での劣性遺伝の組み合わせで品種は形作られているのです。したがって、ブリーディングプランを考えるとき、無作為な交配ではその品種を滅ぼします。単にアメリカンショートヘアーの血統書を持つ両親の交配では、「りっぱなイエネコ」ができるでしょう。また、「このコの目と、そのコの耳を持った子猫を作りたい」などという話をよく耳にします。その交配も無作為な交配と何ら変わりません。子猫が生まれてきたとき、きっと、がっかりすることでしょう。

何年か前のシベリアンハスキーブームを思い出してください。ブームの後半には、ペットショップには無作為な繁殖の結果、「どう見てもシベリアンハスキーには見えないよね。」という犬たちが大安売りされていました。

 私たちは「素晴らしいアメリカンショートヘアー」を作りたいのです。したがって、ラインブリードやインブリードのブリーディングプランも使用します。しかし、血が濃くなることは生物として弱くなります。そこにアウトクロスの必然性がでてきます。前述したように、アウトクロスは非常に難しいテクニックです。私もあまり上手ではありません。そこで、私は「血があまり濃くならないラインブリードプラン、インブリードプラン」を多用します。

 アウトクロスが上手で、その後のラインブリードやインブリードプランに貢献できるアメリカンショートヘアーを作出できるブリーダーこそがトップブリーダーかもしれません。ブリーダーにとっての種(タネ)を作ることができるブリーダーです。少なくとも、私は二人のアメリカンショートヘアーブリーダーを知っています。大したヤツらです。ま、本人の前では誉めませんが。


執筆って大変(10/25/2003記)

 現在、アメリカンショートヘアーに関する文庫本の執筆に取り組んでいます。軽く請け負ったのですが・・・大変! でも、少しでもアメリカンショートヘアーの真実を一般の人たちに伝えることができればとがんばってます。本が発売されたら、買ってやってください。クラブメンバーの人は10冊ずつくらい買って、親戚縁者にも配ってください(笑)。

 編集者の方といろいろ話をしていると、おもしろいですね。カラーやヘッドタイプの遺伝に関する「まことしやかな俗説」が数多くあるのに、驚きます。俗説ではなく、科学的な見地から解説できるよう、がんばろうと思います。


コンペティション(03/29/2003記)

 この間のキャットショーで久々にクラークをやっていて感じたのですが、日本のエキジビターたちは静かすぎると思います。どの猫にリボンがついても、シーンとしてますね。勝った猫のオーナーはもっと喜びましょう!負けたオーナーはもっと、悔しがりましょう!そうすれば、もっと真剣に、ショーを楽しめますぞ。USAのビッグショーでは、リボンがつくまでは固唾をのんで見守りますが、リボンがついた瞬間に拍手喝采が起こります。本当にショーをエンジョイしています。

 日本のエキビターでも、中には、喜びや悔しさを素直に表現してくれるエキジビターもいます。クラークの目から見て、とても楽しそうに見えます。きっと、ジャッジも同じ気持ちじゃあ、ないのかな?


コンペティション(03/29/2003記)

 時々、ショー会場で、「あと、ウチの子、ウイナーズ2本でチャンピオンだから、引いてあげる・・・」なんてな会話を耳にします。「引く、引かない・・・」なんてなことで、トラブルが発生しているのも目にします。結論からいいましょう!「くだらない!」キャットショーは競技会です。そこで、出場者が出場者の都合でウイナーズリボンを分け合うことは、ジャッジに対して失礼だと思いませんか?リボンを決めるのはジャッジの仕事です。エキジビターの仕事ではありません。


グリーン オア ヘーゼル(03/29/2003記)

 アメリカンショートヘアー・シルバータビーのアイカラーはスタンダードにおいて「Green or Hazel」と定義されています。「グリーンあるいはヘーゼル」です。西海岸のブリーダーたちは「グリーンのほうが望ましい」という記述をスタンダードに加えたがっていますが、今のところ、認可されていません。すなわち、現行のスタンダードではグリーンとヘーゼルは同等に扱われるべきなのです。「でも、グリーンのほうが・・・。」なんて声が聞こえてきそうですが、ルールはルールです。同等に扱ってください。

 また、アメリカンショートヘアーはパージャンのようにカラーによってブリードクラスが分かれていません。もし、パージャンのようにカラーカテゴリーでブリード表彰するのであれば、アイカラーは重要視すべきでしょう。しかし、アメリカンショートヘアーは、シルバータビーもブラウンタビーも同じブリードカテゴリーの中で審査されます。現在のルール下では、アメリカンショートヘアーにおいてアイカラーはそれ程、重要視すべきでないと思います。思い出してください・・・この理由から配点を10点から5点に変更したことを。


猫を仕上げること(03/21/2003記)

 アメリカンショートヘアーを、ただシャンプーで洗ってショーに出場させるだけでは、グッドラックは、やってきません。ショーキャットとして磨く必要があります。確かにその猫が持つポテンシャルだけで評価するジャッジもいますが、殆どはトータル的な評価を下します。たぶん、私がジャッジだったとしても、そうしますね。

 まずは最も重要だと云えることが、食事管理・・・グルメにしないこと!「ウチのコが、なかなか食べてくれなくて・・・」なんて言葉をよくショー会場で耳にしますが、それはエキジビターがそうさせているのです。小さな時から偏食のない食生活を心がければ、ムラのある食事量にはなりません。大体、多くのトップエキジビターたちは、「ドライフード数種を混ぜたもののみ」あるいは「ドライフード+赤身生牛肉」というパターンが多いようです。アメリカンショートヘアーは骨格、体格にこだわる猫種です。その点からこの2法は合理的だと云えます。それと、数種類のフードを混ぜることで、猫の「一種類への味のこだわり」がなくなるように思います。魚缶を使用しているという話は聞いたことがありません。実際、魚中心で猫を仕上げた場合、「体重ののらない猫」ができてしまいます。

 ちなみに当家では、基本的に「ドライフード数種を混ぜたもののみ」です。時には子猫に対して、缶詰を使用しますが、ビーフフードのみです。まったく、同じような資質の猫でも、我が家で仕上げた場合と、分譲してお渡しした場合とでは、かなりの差になっているのは何故でしょうか?我が家から出ていった猫さん達をショー会場でハンドリングさせていただくことがありますが、ガッカリするほど、軽いですね。「骨が軽い」っていう感じです。「同じフードを使っているのに・・・」という言葉も聞きますが、どっかで甘やかしていませんか?「一口だけならいいだろう」が、運命の分かれ道です。あなたの所有している猫はペットキャットではなく、ショーキャットなのだから。

 次にシャンプー。シルバータビーの場合、白い部分をより白く、黒い部分をより黒く、を目標にシャンプーを選択し、使用します。ブランウンタビーの場合、「やや赤味にかける場合→赤味を補充するシャンプー」「ブラックストライプが褐色がかった場合→黒味を補充するシャンプー」などのカラーシャンプーを最後に使用します。ブルータビーの場合は、やや黄土色〜茶褐色がかったカラーシャンプーを使用します。いずれの場合でも、最後にはよくすすぎます。

 次に乾燥ですが、絶対に自然乾燥!ペーパータオルやドライタオルなどでよく水気をとったあと、自然に乾燥させます。ドライヤーを使用するとアメリカン特有の輝きはなくなりますので、あしからず。

 「エッ、この猫が・・・」と私に云わせるほど、がんばって仕上げてきてください。「体重○○kg」はどうでもいいです。「持って、ずっしりとくるアメリカンショートヘアー」に仕上げてください。「光ってるね!」と私に云わせるほど、がんばって仕上げてきてください。「何回洗った」はどうでもいいです。「ジャッジ台の上で光る猫」に仕上げてください。私は、ずっしりと重く、光る猫しか、ショーキャットとしてお譲りしていませんから、ブリーダーのプログラムを信じて、仕上げてください。きっと、グッドラックはやってきます。


グッドハンドル・グッドエキジビター(02/09/2003記)

 数年前、NASCアンケートで、「どこのショーへ行くのかを何で決めますか?」との問にほとんどが「ジャッジメンバー」と答えていました。そして、「嫌いなジャッジの理由は?」との問には、半数以上が「猫が嫌がるハンドリングをするジャッジ」と答えでした。いやあ、日米問わず、気持ちは今も昔も同じだなあと感じます。私から見て、台の上で猫を自由にし、自然体の中でコントロールするジャッジングは素晴らしいと思います。また、システマティックに猫をコントロールするジャッジ(インターナショナルショークラスのジャッジに多いかな?)もまた、素晴らしいと思います。どちらも、その品種の特性・特質を理解していないとできないことですから。

 私から見て、辛いのは、「猫を無理にコントロールしょうとして、猫をショー嫌いにしてしまうハンドル」「その品種の特性を無視したハンドル」です。ブリーダーとして、エキジビターとして、ショーキャットは、ようやく巡り会えた美術品です。「壊さないでくれ!」と叫びたくなります。

 最近、目に余るのが、眉間の部分に指を押しつけるやり方です。眉間をさわるのなら、まだわかりますが、押しつけて何がわかるというのでしょうか?猫はどんどん後ずさりし、猫が逃げないように、猫を押さえつけます。きっと、猫はキャットショーが嫌いになってしまうでしょう。また、基本に戻れば、その猫がジェントルカーブを持つかどうかは、正面からその猫の顔を見ればわかります。あくまでもハンドルは、エキジビターにわからせるものにしか、すぎないのですから。無茶なハンドルはぜひやめてほしいものです。

 「スポーツマンシップから、すべてのリングに出場すべき」とアドバイスをしてくれた方もいらっしゃいましたが、私は自分の作品であるショーキャットを守るために「そのリングはやむを得ずアブセントする」ことにしています。その猫を守るのは、私しかいないわけですから。不当なハンドルを敢えて受けることは、スポーツマンシップでもありませんし、動物愛護でもありません。私たち人間のエゴで猫をショー会場につれてきているのですから、これ以上、無意味なハンドルでストレスを与えないでください。

 ジャッジの方の苦労もわかります。ショーマナーの良いコばかりではないでしょう。シャイなコもよく見かけます(私も多々連れて行っています。)猫をジャッジング中に逃がすわけにはいかないでしょう。でも、「生きた美術品」を美しく扱うパフォーマンスによって、ジャッジはアーチストになるのだと思います。「スタンダードを創るのがブリーダー」「スタンダードを磨くのがエキジビター」「スタンダードを選ぶのがジャッジ」なのです。ジャッジは審査員であってください。検査員なら、誰でも出来ることですから。


アメリカンショートヘアーの歴史に関して(02/08/2003記)

 このサイトでもアメリカンショートヘアーの歴史を紹介していますが、もう少し深いトコロを話してみたいと思います。先日、あるショーでチックドタビーを見る機会がありました。「ムムッ、ここまで、改良されてきたのか。」という思いと、「まだコートがやや長いなあ・・・鼻の幅がチンチラだなあ・・・。。」という思いが頭を巡りました。そして、1980年前後に起こったシェーデッドアメリカン、そしてエキゾチックショートヘアー(今のエキゾチック)のことを思い出しました。

 当時、エキゾチックショートヘアーはシェーデッドパージャンとアメリカンショートヘアーのハイブリッドから生み出されました。そして、その後の選択交配やパージャンとのハイブリッドの繰り返しにより、現在のエキゾチックが作り出されました。最初の頃にハイブリッドによって生み出されたエキゾチックショートヘアーの一部は日本に輸入され、私も実物を拝見させていただいたことがあります。顔は、(チンチラ+アメリカン)/2といった感じでした。そして、そのコートはアメリカンを僅かに長くした感じでした。

 今でもショー会場でシェーデッドアメリカンを見るとき、鼻の幅が気になります。確かにコートはかなり改良されたと思いますが、時々、やや長いコがいるのは気になりますね。ただ、コートを改善しようとすると、タビーとの交配を繰り返す必要があるでしょうから、シェーデッドパターンが乱れてくる点から、かなり改良は難しいことだと思います。どうも、ここまでの文章だとシェーデッドアメリカンを否定しているようにも、思われがちですが、その逆です。カラーヴァリエーションが増えることは、その品種を繁栄させることです。ぜひとも、アメリカンの形態になるよう、今後もがんばっていただきたいと思います。

 ここ数年、「エクストリーム」とか「ハイブリッドの兆候」なんて言葉が日本のショー会場で飛び交いますが、ここに書いた事実が存在することをみなさんは知っているのでしょうか?Xファイルのようなテレビドラマではありません。これが真実です。これらの歴史的真実を知った上で「ブリードとは何だろう?」と考えていただきたいのです。現在のCFA血統のルールからすれば、5代血統による純血の定義が存在します。いじわるに解釈すれば、2の5乗分の1のハイブリッドは理論上、あり得るのです。私たちが、ブリードしている猫たちは品種です。種はすべてイエネコなのです。そのイエネコの個体に生じた特質を選択交配することで、固定化したのが、品種であり、血統ネコと呼ばれるものです。純血種は誤った言葉だということを理解してください。私たちは血統管理猫から品種を選択しているのです。

 そういえば、うわさ話で「アメリカンとバーミーズをハイブリッドすると、フラットフェースアメリカンが作れるらしい。」などという話も聞きます。答えは反対!この組み合わせでは「眉間の高い猫」ができます。現実に昔、ボンベイを作り出したブリーダーのデータが証明しているのですから。噂を話している人たちは、ボンベイの歴史を知っているのでしょうか?ボンベイをちゃんと観察したことがあるのでしょうか?


コビーとコンパクトボディに関して(02/08/2003記)

 アメリカンショートヘアーのボディバランスを語るときに、ブリーダーやジャッジたちは時々、過ちを犯します。「この猫のセミコビーなバランス・・・」。私は悲しくなります。アメリカンショートヘアーに求められるボディバランスはコンパクトボディです。狩りの時の瞬発力を表現するためのバランスです。決して脚の短い、胴体の短い猫をスタンダードは記述しているわけではありません。もう一度、繰り返します。アメリカンショートヘアーに必要なボディバランスはコンパクトボディです。ショーキャットであり、ワーキングキャットなのです。

 ショートボディを作ることは、ブリーディングプランとしては、決して難しいものではありません。多少、血を濃くすることで、ショートボディは得られます。しかし、同時に脚の短いずんぐりむっくりな猫を作ってしまうことになります。コンパクトボディで十分な長さを持った筋肉質の伸びやかな脚を持たせることが必要です。このことは単なるインブリードでは得られません。数代以上ににわたる祖先のリサーチが必要です。どういうリサーチかって?それが、そのキャッテリーの企業秘密です。簡単なものではありません。


こだわりのコート(02/08/2003)

 アメリカンには張りのあるダブルコートが要求されます。しかし、その猫が持つカラーによって、多少の差異が生まれます。しかし、原則としてミンクをさらに弾力をつけたようなコートが要求されています。私は日本のショー会場で、日本猫のような手触りのシングルコートのアメリカンショートヘアーがロゼッタをもらう光景を見たことが何回かあります。また、アメリカでフワフワしたコートを持ったアメリカンがファイナルのジャッジ台に立つことgあるそうです。このシングルコートこそが、「ハイブリッドの兆候、あるいは立ち耳スコ?」なのに・・・。ハイブリッドに目を光らすのであれば、まずコートに着目してください。アメリカンショートヘアーだけが持つ独特の手触りが存在するのですから・・・ただし、各コートカラーにより手触りが変化することも覚えておいてください。


重さとおもさ(02/08/2003)

 アメリカンにはワーキングキャットとしての精悍さも要求されます。このワーキングキャットらしさと、ショーキャットとしてのスウィートさの2要素をバランス良く兼ね備えた猫が名猫と云えるでしょう。非常に難しいことです。ワーキングキャットとして、しっかりとした骨格が要求されます。しっかりとした骨格の証は「手に持った時の重さです。」持ったときに予想もしない重さを感じたとき、その猫はすばらしい骨格をもっていると思います。私たちはそれを「big bone」と呼びます。重量コンテストではありません。体重計が示す重さを要求しているのではありません。デブ猫コンテストではないのです。しかし、存在感を求めるあまり、日米問わず、アワードキャットはデブ猫と化していきます。パッと見たときに、「ブリティッシュ?」と思うバランスになってしまっているアメリカンに出くわします。作る側も観る側も、もう一度、アメリカンのバランスを思い出してください。ワーキングキャットのボディバランスを思い出してください。


Sweet, Openの追求(02/08/2003)

 アメリカンの表情には、「スウィート、オープン」が要求されます。ブリーダーたちは、この2要素を表現するために、過去何十年にわたり、試行錯誤を繰り返してきました。中庸な顔立ちを僅かにアレンジし続けてきました。

 1980年代中期には、少し鼻のカーブを強くし、正面からみた印象をワイドなイメージにした猫が登場しました。しかし、そのやり方は「鼻のカーブは緩やかな・・・」というスタンダードの条件とは一致しないため、1990年中期には、あまり支持されないものとなりました。そして、1990年代には画期的な猫が登場しました。 Sol-Mer Centaurus です。彼は、広すぎるほどのワイドヘッドを持っていました。四角というよりも、横広がりの楕円を感じさせるものでした。また、もう一つ、大きな変化が彼の顔にはありました。「ショートノーズ」です。鼻の長さを短くすることにより、「緩やかな鼻のカーブを持ちつつ、ワイドフェイスを作り、オープンさを強調した」顔となったのです。彼はリジョナルウイナーになりましたが、ナショナルウイナーまでは手が届きませんでした。しかし、アメリカンショートヘアーブリーダーにとっては、大きな宝でした。

その後、彼の作り出した Sol-Mer ラインと、Jo-Ni ラインをミックスすることで、「直線的なラインで形成されたワイドフェイス」を作り出すことに日本のブリーダーが成功しました。Oreno Gummy Bears の登場です。彼女の頭部のフォルムは「逆台形」を思わせるものでした。また、彼女のもう一つの特質として、「非常にスクエアでワイドなマズル」が挙げられます。確かにそれまででも、大きなマズルは存在しました。しかし、それは丸みを帯びた大きいマズルでした。スタンダードが求める「スクエアなマズル」の理想型が彼女にはありました。

現在の日米のトップキャットを見ていると、Centaurus と Gummy Bears の特質を維持発展させる努力がなされているように思います。ワイドさを強調するならば、Centaurus の特質を伸ばすべきでしょうし、スクエアさを強調するならば、Gummy Bears の特質に着目するべきでしょう。

おもしろいことに両者共、ブラウンタビーの猫でした。そこで、いくつかの日米のキャッテリーでは、シルバータビーにおいて、その顔立ちを再現する試みがなされています。非常に困難な取り組みですが、すばらしいことだと思います。