膠原病による脱毛
膠原病は自己免疫疾患であって、脱毛はそれらの疾患に付随する症状という
わけです。
全身性エリテマトーデス(全身性紅斑性狼瘡、SLEともいう)
本症は発熱、顔面のバタフライ様の紅斑などを主症状とするものですが、び
まん性、つまり頭全体から少しづつ脱毛する場合と、ある局所、つまり円形脱毛
症のように限局性に脱毛する場合があります。抜いた毛の毛根は、ほとんどが
萎縮毛です。そのため円形脱毛症と区別しなければなりません。本症は発熱、全身
状態、顔面に現れる蝶形紅斑、血液検査などで診断されます。
慢性円板状エリテマトーデス(DLE)
青年から中高年に発生する膠原病の一種です。SLEのように予後不良ではな
いのが特徴です。
 病状は主に日光に照射されやすい部位にできる限局性の角化性の潮紅局面
で、薄い雲母状の鱗屑を付着しています。最も侵される部位は両頬の比較的突
出している所ですが、次いで、耳介・鼻尖・上口唇・指の背などです。時には頭
皮にも発生することがあって、この部位では脱毛します。脱毛は成長期毛性脱
毛を示しますので円形脱毛症との区別が必要です。円形脱毛症の場合はヒフ
にいろいろな変化が一般に起こっていないので区別できます。
 本症は自己免疫によると考えられています。発見が早く、医療を受ければ発
毛の可能性があります。
剣創状強皮症
 限局性強皮症の1つで、ひたいの所に発生することがあります。ひたいの所
に発生する剣で切られたように見えるため、この病名が付けられています。
症状はヒフが陥凹して帯状に硬化します。これは次第に頭部に及んでその部
位が脱毛するようになります。
 原因は不明ですが、膠原病と考えられています。
 医療を受けてもなかなか治療は困難です。
その他の膠原病
皮膚筋炎その他があります。

社団法人 日本毛髪科学協会 (ヘアサイエンス)より抜粋いたしました。
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