| |
日付 |
映画タイトル |
監督 |
出演 |
制作国 |
制作年 |
上映時間 |
評価 |
備考(オリジナル
タイトル) |
劇場 |
| 1 |
1/6 |
蝶の舌 |
ホセ・ルイス・クエルダ |
マニュエル・ロサーノ、フェルナンド・フェルナン・ゴメス、ウシア・ブランコ |
西/アスミック
エース、日本TV放送網、角川書店 |
99 |
95mini |
★★★ |
サン
セバスチャン国際映画祭正式出品/1999年西アカデミー<ゴヤ>賞
脚色賞/01年外国映画ベスト1(朝日ベストテン映画祭)/内省的で落ち着いた演出、色彩、上品な音楽(セックスシーンをゴッテゴテに塗り潰した日本の映倫だけが下品)と三拍子そろった名作。展開として最後まで見えてしまうのだが、大人の都合で変わっていく正義を映す少年の純粋な瞳は涙を誘う。 |
京都みなみ会館 |
| 2 |
1/6 |
殿さま弥次喜多 |
沢島忠 |
中村錦之助、中村賀津雄、美空ひばり、丘さとみ、大河内伝次郎、千秋実 |
東映 |
60 |
79mini |
★★1/2 |
これは東映版『ローマの休日』ではないか(笑) グレゴリー・ペックの新聞記者は美空ひばりとしてきっちり出てくるし東映城のお姫様丘さとみも登場するのだから、映画会社のパワーがすっかり落ちた昨今、とても考えられない正にお正月に相応しいスーパースターの揃い踏みと言えよう。内容については深く詮索すまい。これはそのノリと雰囲気と勢いを楽しむモノであって揚げ足とりをしてもしょうがないのである。ただ一つだけ、まさに若衆歌舞伎さながらのメイクの中村錦之助、賀津雄兄弟にはなんとも言えない男色の香りがぷんぷんする。これだけは勘弁して欲しい(苦笑) |
京都みなみ会館 |
| 3 |
1/16 |
ゴジラ
モスラ キングギドラ 怪獣総攻撃 |
金子修介 |
新山千春、宇崎竜童、佐野史郎、天本英世 |
東宝 |
01 |
105mini |
★★★ |
“平成ガメラ”を勝利に導いたとはいえ実際にはどうなのか?かなり懐疑的ではあったがとんでもなく出来はいい。まずゴジラが全編登場しまくるというのが大事。ほとんどが怪獣同志の闘いのシーンで構成されているにも関わらず、ストーリーにはきちんと人間ドラマも盛り込まれていてきちんと盛りあがる。見たいシーンがちゃんと連続しているというのはポイントが高いが、CGを大胆に導入した今回の特撮はこれまた実に出来がいい。鳥のように優雅に飛ぶモスラ、背鰭が発光し原爆雲を起こしながら上京するゴジラ、耳が可愛い泣き顔のバラゴン、ヤマタノオロチへ逆進化した豪華な豪華なキングギドラ、それぞれの造形がこれまた原点回帰的に良く出来ている。大満足の一編。大画面で見たのは大正解! |
梅田劇場 |
| 4 |
1/19 |
ハリー・ポッターと賢者の石 |
クリス・コロンバス |
ダニエル・ラドクリフ、ルーパート・グリント、エマ・ワトソン、アラン・リックマン、マギー・スミス |
米/ワーナー |
01 |
153mini |
★★★ |
HARRY POTTER AND THE PHILOSOPHER'S
STONE/イギリス語の上品な響きが耳に心地よい。一応資本的にはアメリカ映画だがこれは明かにイギリス映画の学園コメディの系譜に位置する佳作である。学生寮に入って毎日がイベントだらけの楽しい1年間をテンポ良く描いている。ドラマとしては正邪の対決〜学校で悪い事も含めた勉強をするというところが日本とはずいぶん価値観の違いを感じる〜が明らさま過ぎて図式的な嫌いもあるが、主演の3人の生き生きとした演技はそれを簡単に払拭する。特にこのテの作品ではお約束のちょっとマセた美少女エマ・ワトソンはもう可愛過ぎて逆に残念。『マイ
ライフ アズ ア
ドッグ』『ギルバート・グレイプ』のようなもう少しボーイッシュな方が良かった。最後の寮別対抗戦の決着はバラエティ番組のとてつもなく点数の高い最後の問題みたいで蛇足。 |
神戸国際松竹 |
| 5 |
1/30 |
バンデッド |
バリー・レビンソン |
ブルース・ウィリス、ケイト・ブランシェット、ビリー・ボブ・ソーントン |
米/20世紀フォックス |
01 |
124mini |
★★★ |
BANDITS 新世紀版『スティング』といった肩の力の抜けたコメディだ。強盗と言っても銃撃戦や殺人シーンのないのが今風で、最後にチームが仲間割れをして初めて発砲するというのはなんとも皮肉。全体に行き当たりばったりといった集中力を欠くシーンが連続するがこれが実は全て上手い具合に絡んでくる脚本の妙味。また全体の構成が流行りのTVドキュメンタリーのスタイルを取っているというのも凝っている。ケイト・ブランシェットが意外にグラマーで可愛い。 |
三宮東映プラザ |
| 6 |
2/2 |
地獄の黙示録<特別完全版> |
フランシス・フォード・コッポラ |
マーロン・ブランド、マーティン・シーン、ロバート・デュバル |
米/ヘラルド |
00 |
203mini |
★★★ |
APOCALYPSE NOW REDUX/53分の未公開シーンを追加した完全版ということだが、目立って追加された“プレイメイトを買うシーン”と“仏人プランテーションでの悪意に満ちた食事”のシーンが功を奏しているか?と言えば今更という印象しかない。細かいカットの追加差し替えは確かに作品を木目細かくしてはいるが。いずれにしてもこの作品はモノローグで物語を繋いでいくところや、肝心のウィラードとカーツの対決が全編退屈な会話で占められているところなど映像的作劇的な弱さを拭いがたくその意味で世紀の大駄作と言えるのだ。前半のジェットヘリの漁村空爆シーンやプレイメイトショー、ナン川を遡上していく際の様々なエピソードがそれぞれ非常に良く出来ているだけに画龍点睛を欠く印象。 |
北野劇場 |
| 7 |
2/21 |
化粧師/KEWAISHI |
田中光敏 |
椎名桔平、菅野美穂、池脇千鶴、いしだあゆみ、田中邦衛、柴田理恵 |
東映/製作委員会 |
01 |
113mini |
★★★ |
原作:石ノ森章太郎/画面全体を構成する色彩感覚の見事さに唸らされる。化粧師小三馬・椎名桔平がいつもしている赤いスカーフが印象的だ。トラウマから喋れなくなった少年、その実は美しい母… これは実は化粧版ブラックジャックじゃないか と。化粧を通じて人間の本当の姿を浮かび上がらせ結果としてそれが事態を好転させる。彼を取り巻く女性陣も豪華。不思議な存在感で小三馬にまとわりつく菅野美穂、奉公の中から新しい夢を見つけひたむきに努力する池脇千鶴、酒井若菜とライバルの柴咲コウ、相変わらず凄い柴田理恵、あき竹城などなど。バイプレーヤーもしっかりしてドラマに厚みが出た。 |
三宮東映 |
| 8 |
3/3 |
天使にラブソングを(日本語吹替え版) |
エミール・アルドリーノ |
ウーピー・ゴールドバーグ、マギー・スミス、ハーヴェイ・カイテル |
米/タッチストーン |
92 |
100mini |
★★1/2 |
SISTER ACT/音楽:マーク・アイシャム 続編まで製作されただけあって非常に楽しく設定にも無理がなく、確かによく出来ている。こういうコメディの場合、チンピラが基本的におマヌケなのはお約束(笑)
ストーリーは見え見えなのだが、細かいエピソードの積み重ねが平板になりがちな話を引き締めている。こういうスラムの中に修道院がキチンとあるというのが何ともアメリカだなぁとその風俗的な部分が意外に面白かったりする。 |
VTR鑑賞 |
| 9 |
3/3 |
天使にラブソングを2(日本語吹替え版) |
ビル・デューク |
ウーピー・ゴールドバーグ、マギー・スミス、キャシー・ナジミー、ジェニファー=ラヴ・ヒューイット |
米/タッチストーン |
93 |
108mini |
★★1/2 |
SISTER ACT 2:BACK IN THE HABIT/音楽:マイルス・グッドマン 前回の設定が見事な分、相当ムリヤリだなァ、という印象は拭いがたい(笑)
“あっ、そう”って感じで展開がやたら早くて、物語は主人公に実に都合良く進むので、そういう映画なんだとの納得があれば、全てのストーリーの先読みを完璧に可能にしてしまう。 |
VTR鑑賞 |
| 10 |
3/4 |
クリムゾン
リバー |
マチュー・カゾヴィッツ |
ジャン・レノ、ヴァンサン・カッセル、ナディア・ファレス、ドミニク・サンダ、カリム・ベルカドラ・ジャン=ピエール・カッセル |
仏/ゴーモン |
00 |
105mini |
★★1/2 |
Les Rivers Pourres(The Crimson
Rivers)/原作:ジャン=クリストフ・グランジェ
製作:アラン・ゴールドマン
撮影:ティエリー・アルビガスト
音楽:ブリュノ・クーレ 見終わった印象は“よう、わからん”である。陰鬱な事件が頻発するがこれがキチンと論理的に説明されて見事な謎解きが展開するというのであれば、そういった鮮やかな手並みを堪能するだけで十分楽しめるはずなのだが、実際には雰囲気のみ。優生学なんて黴の生えた思想がドラマを解く大きな鍵になっていたなんて、論理的な話はヤッパリ、フランス人には無理なんでしょう(笑)
まるでナース ウィズ
ワウンドのニセモノ ノイズ
ミュージックのように趣味の悪さだけが群を抜いている。 |
VTR鑑賞 |
| 11 |
3/9 |
ソウル |
長澤雅彦 |
長瀬智也、チェ・ミンス |
日韓/東宝/ソウルパートナーズ・エンジン
ネットワーク |
01 |
109mini |
★★1/2 |
Seoul/早瀬刑事(長瀬)の人物像の描き込みが中途半端で感情移入しづらい。事件そのものも謎が多い割にうまく転がっている印象が薄く、敵対する民族解放戦線も実にバタくさい。韓国側の警察も出し抜かれてバッカという印象しかなく頭悪いナァと…(笑)
金部長(チェ・ミンス)と早瀬との絡みも日本でのエピソードを用意しておきながら説明不足で何の為の設定だったのか???
という感じ。スピード感と婦警サンが好みのタイプだったのが救い。 |
神戸OS三劇 |
| 12 |
3/13 |
時計じかけのオレンジ(無修正版) |
スタンリー・キューブリック |
マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー |
米/ワーナー |
71 |
mini |
★★★1/2 |
CLOCKWORK ORANGE/日本でこのヴァージョンはOKなのか!? ヘアはいいとしてチンポも写ってるヤン。この作品は長い間R指定を受け一般公開の難しい作品とされてきたが、それには性・暴力・反権力といった様々なファクターがある。しかし、今回見て感じたのはキューブリックという人からはどこまで行っても品性を抜き取るのは不可能だということだ。これだけロマンポルノ的な題材を扱っていながらも、荒荒しさというものが感じられない。もっとハッキリ言えば生き生きとした躍動感、元気がないのだ。つまりこの作品は意図しないところで、実に時計じかけのオレンジ的であり、これはキューブリックの作家性そのものを指す言葉だったのだ。この作品はギリギリの線で成功を収めたが、遺作となった『アイズ
ワイド
シャット』ではこれが完全に裏目に出、無残な失敗作となった。 |
DVD |
| 13 |
3/16 |
ゴジラ対ヘドラ |
坂野義光 |
麻里圭子、柴本俊夫、山内明、木村俊恵、川瀬裕之、中島春雄、中山剣吾 |
東宝 |
71 |
85mini |
★★1/2 |
Godzilla vs.Hedora/'71年当時、正体不明の公害に対する恐怖というものがいかに凄まじかったかということが、このハチャメチャな作風からリアルに伝わってくる。これは実は'54年初代ゴジラの持っていた核や理不尽な破壊に対する恐怖と重なっているという点で、ゴジラはもはや子供映画というくくりの中で公開されていたにもかかわらず、ここに来て精神性の上で原点回帰している。この作風は例えば川内康範の『レインボーマン』の22話や『ノストラダムスの大預言』といった作品の世紀末的半ばヤケクソ的なノリに見事に継承されていくことになる。 |
VTR鑑賞 |
| 14 |
3/24 |
モンスターズ
インク(字幕版)/併映『For The Birds』 |
ピート・ドクター |
声/ジョン・グッドマン、ビリー・クリスタル、メアリー・ギブズ |
米/ブエナビスタ |
01 |
92mini |
★★★ |
MONSTERS,INC./主人公の名前がサリヴァン、通称サリーというだけでも、このモンスター達見かけに拠らず心やさしい連中だということが良くわかる。そして同時にプレストン・スタージェスの傑作『サリヴァンの旅』を彷彿する後半の展開も素晴らしい。サリーの毛並の質感や登場人物達それぞれの表情の豊かさはもはやCGというよりは実写に近い。やだ考えてみれば、もはやCGを使っていない映画はないわけで今後ますますこうした傾向は顕著になって行くのだろう。エンドロールの擬似NG集が白眉。 |
梅田東映パラス2 |
| 15 |
3/25 |
ロード
オブ ザ リング |
ピーター・ジャクソン |
イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、リヴ・タイラー、ケイト・ブランシェット |
米/ニューライン/松竹=ヘラルド |
01 |
178mini |
★★★1/2 |
THE LORD OF THE RINGS:THE FELLOWSHIP
OF THE RINGS/J.R.R.トールキンの壮大な原作をイメージのままに映像化できる時代が来たのだと思うと、この作品がキューブリックが断念し、ラルフ・バクシがアニメ化した歴史もウソのようだ。ところがアニメ『指輪物語』は意外にもこの作品のキャラクター設定やシーン設定に結構影響を与えているようだ。物語は3時間もの長丁場だが意外にも見れてしまう。これはやはりドラマそのものの面白さ、完成された世界観のせいだろう。これを見ると後のSFファンタジーのほとんどが例外なくこの物語の影響下にあることがよく判る。指輪の持つ魔力に打ち勝つためには純粋で正義を愛する若者でなければならず、それを小人の青年としたのはよく考えられた話だと感心する。全ての登場人物が一度は指輪の魔力に負けそうになるが、こうした心の弱さをテーマにしているところなども物語に深みを与えている。 |
神戸国際松竹 |
| 16 |
3/28 |
オーシャンズ11 |
スティーヴン・ソダーバーグ |
ブラッド・ピット、アンディ・ガルシア、ジュリア・ロバーツ、マット・デイモン、ジョージ・クルーニー |
米/タイムワーナー |
01 |
117mini |
★★★ |
OCEAN'S11/イタリアのお洒落なドロボー映画『黄金の七人』を彷彿するスマートなドロボー映画。敵役のアンディ・ガルシアが凄みを利かせている。ガルシアの奥さんジュリアが実はクルーニーの元奥さんというサイドストーリーがあり、これが実はちょっとしたフェイクで観客をも見事にだます脚本の妙。ただこうした作品は、ストーリーテリングにポイントが置かれてしまうためドラマ的な深みに欠け、残念ながら相当デキがよくても、2回は見る気にならないのでもったいない気はする。続編に期待! |
三宮東映プラザ |
| 17 |
3/31 |
メメント |
クリストファー・ノーラン |
ガイ・スピアーズ、キャリー・アン・モス、ジョー・パントリアーノ |
米/アミューズ |
00 |
113mini |
★★★ |
MEMENTO/映画の時制に関して非常に自覚的に取り組み、編集の妙によって独自の世界観を生み出してしまうというのは、やっていそうで意外に真面目に取り組んだ作家が少なかった。キューブリックの『現金に体を張れ』とかソダーバーグの『セックスと嘘とビデオテープ』が代表的だし、バロウズのカットアップやファウストのミュージックコンバイン、ゴドレー&クレームのスクラッチに関する初期のミュージッククリップ等々を思わせる。、それでもここまで完璧にバラバラに分断し再構築したものは無かった。その意味では実に斬新で新しいそれでいて不思議な雰囲気を持った作品に仕上がっている。キャリー・アン・モスがいい。 |
京都みなみ会館 |
| 18 |
3/31 |
ヘドウィク&アングリー
インチ |
ジョン・キャメロン・ミッチェル |
ジョン・キャメロン・ミッチェル、スティーブン・トラスク、マイケル・ピット |
米/ギャガ |
01 |
92mini |
★★★ |
HEDWIG&THE ANGRY INCH/ヘドウィクの唄う歌詞はそのまま自分自身の人生であり、壮大なドラマでもある。まずこのそれぞれの楽曲のデキの良さ上げたい。サントラ欲しいね。まさにこれは21世紀の『ロッキー
ホラー ショー』に相当する作品なのだが、精神性では完全に'60年代していて、この世界観が今の若い人に判るのかナァという気もする。ルー・リードやデヴィッド・ボウイ等、登場するアーティストの徹底振りもファンとしては嬉しい限りだが、なぜかマーク・ボランは出てこない… ヘドウィックのジョン・キャメロン・ミッチェルはイギー・ポップみたいで文句無く可愛いのだが、スターとなった元彼がややデブ気味なのが残念。 |
京都みなみ会館 |
| 19 |
4/3 |
フィラメント |
辻仁成 |
井川遥、大沢たかお、森村泰昌、銀粉蝶、村上淳、松重豊 |
アートポート/アースライズ |
01 |
108mini |
★★1/2 |
極めてリアリティの低いドラマが展開されている。そもそもこれは何を意図した作品なのか??? (たぶん)全編デイライトフィルムを使って撮影され、暗く荒い画面で構成されているが、生活観を出すためなのかなんなのか?
やはりよく判らない。せっかくのハルちゃんの銀幕デビューがこのように眠い映像というのは何とも遺憾だ。ハルちゃんは流石に売れっ子モデルさんだけあって、自分がどのように撮影されているのか? ということはちゃんと判っていて彼女のシーンは意外に安心して見られる。『死亡的遊戯』はオマケ(笑) |
OS劇場C・A・P |
| 20 |
4/10 |
一心太助 男一匹道中記 |
沢島忠 |
中村錦之助、渡辺美佐子、ジェリー藤尾、平幹二朗、MFEM慶、十朱幸代 |
東映京都 |
63 |
85mini |
★★ |
監督の沢島自身が気に入っていないというのは、話が難しくなり過ぎたせいだろう。ここで提示される不正の内容はあまりにもリアルで東映の健全な娯楽映画という雰囲気からは大きく逸脱するものである。人気の一心太助シリーズ第5弾だが筆者など錦之介の殺陣の見事さに魅了される方だからその意味でこのシリーズは最初からその見せ場を一つ放棄している分弱い。現在は舞台で活躍している沢島演出は群集の扱いが実に上手い。ゴチャつきが物凄い臨場感やパワーを弾けさせるのだが、その一方で一本筋が通っていてそれがうるさくならない。勢いで押しきってしまうエネルギーがある。逆にいえばこういう演出を可能にしているのは錦之助の持っているスターの輝きなのだが、だからこそ沢島演出の弱点が逆に強みに逆転できているのだ。現在のCGによる死体映像ばかりに慣らされた目には、このなんとも贅沢な群集演出がまぶしくて仕方が無い。後に『子連れ狼』でからむMFEM慶が出演しているのも何かの縁か。平幹二朗の悪役も珍しい。 |
テアトル梅田2 |
| 21 |
4/13 |
モンスターズ
インク(日本語版)/併映『For The Birds』 |
ピート・ドクター |
日本語吹替え版/声:石塚 田中 |
米/ブエナビスタ |
01 |
92mini |
★★★ |
MONSTERS,INC./今回は吹替え版で鑑賞したので、字幕を気にせずより画像のディテールに注目出来たのが良かった。サリーの毛皮の質感やギョロ目ちゃんの皮膚の感じはもはや実写と変わらない。また吹替え版と言うことで場内に子どもが多くちびっ子たちの反応にも注意しながら鑑賞した。話としては実は大恋愛ドラマになっていて子供向けではないのだが、画面のスピード感や小さいギャグといったところは上手くツボにはまっていて、ちびっ子がいちいち過剰反応するのが可笑しかった。但しマナー最低のガキのままの大人はNG。 |
道頓堀東映パラス |
| 22 |
4/17 |
オテサーネク-妄想の子供- |
ヤン・シヴァンクマイエル |
ヴェロニカ・ジルコヴァー、ヤン・ハルトゥル、クリスティーナ・アダムツォヴァー |
チェコ/チェスキーケー、レンコーポレーション |
00 |
132mini |
★★1/2 |
OTESANEK/チェコの童話が題材と成っていることが本編の中でも語られているが、残念ながらこれまでのシュヴァンクマイエルの世界観からするとイメージの広がりに恐ろしく乏しいオカルトホラーに成り下がってしまっている。寓話にすらならない。貼り絵のアニメの方がむしろシュヴァンクマイエルっぽいが、いずれにしてもCGの『モンスターズインク』を経験したあとでこの玩具みたいな映像では白けてしまう。これまではそれを黙らせるだけの力ワザに等しい悪夢があったし、むしろそれがシュヴァンクマイエルのアイデンティティだったのだが、これではタダの怪獣映画だ。 |
シネリーブル神戸 |
| 23 |
4/28 |
Laundry |
森淳一 |
窪塚洋介、小雪、内藤剛志、木野花 |
ランドリーパートナーズ/ロボット |
01 |
126mini |
★★★ |
これは『八日目』や『フォレストガンプ』といった精神薄弱を主役とした作品の系譜上にある物語だが、意外にメルヘンしていないところがいい。きちんと地に足のついた演出がされていてその部分で、筆者のような天邪鬼な鑑賞者の屁理屈を封印している。能面のような小雪の顔だが時たま、はっとする程、いい一瞬がある。 |
京都みなみ会館 |
| 24 |
4/28 |
ヘドウィク&アングリー
インチ |
ジョン・キャメロン・ミッチェル |
ジョン・キャメロン・ミッチェル、スティーブン・トラスク、マイケル・ピット |
米/ギャガ |
01 |
92mini |
★★★ |
HEDWIG&THE ANGRY INCH/オープニングのタイトルロールのちゃっちさが何とも60年代していてその時点でもうご機嫌だった。とくにタイトルが飛び出しているかのような書き方って正にあの時代のダサさ。またセリフにもロック的な知識があれば大笑いできるものが多くて本当にこういう音楽が大好きなんだなということがよく判る。 |
京都みなみ会館 |
| 25 |
4/28 |
世界の終わりという名の雑貨店 |
濱田樹石 |
高橋マリ子、西島秀俊、清水ゆみ、松尾スズキ |
松竹=小学館 |
01 |
94mini |
★★ |
嶽本野ばらが上映前に少しだけコメントしてくれたのだが、彼の言うとおりトンデモナイ駄作。なぜこれほど低いアングルでスカートをギリギリに撮影するのかも分からない。ただ作品は駄作でも高橋マリ子という女の子のこの年齢での素晴らしい瞬間をフィルムのコマに定着させたというだけでも価値はあるかもしれないな… |
京都みなみ会館 |
| 26 |
5/20 |
パニックルーム |
デヴィッド・フィンチャー |
ジョディ・フォスター、フォレスト・ウィテカー |
ソニーピクチャーズ/コロムビア |
02 |
113mini |
★★1/2 |
PANIC ROOM/ストーリーとして厳しいなぁ と。家の下見に来た段階で以前に住んでいた老人の遺産が見つかっていないという世間話があるが、ここで事件の全容は見えてしまうから、なんでこんなヤバイ家借りるんだろと思う。次に押し込み強盗のフォレスト・ウィテカーだが彼のキャラクターがどう考えても良いヤツのためたぶん助かるんだろうナァという安心感がついて回る。これはスリラーとしては致命的だろう。 |
三宮東映プラザ |
| 27 |
5/29 |
アザーズ |
アレハンドロ・アメナーバル |
ニコール・キッドマン、 |
米・西・仏/ギャガ |
01 |
104mini |
★★1/2 |
The Others/静謐な画面の雰囲気、視点の逆転、出演陣の抑えた演技と従来のホラー映画にない独特な手触りを備えた佳作。 |
神戸国際松竹 |
| 28 |
6/5 |
スパイダーマン |
サム・ライミ |
トビー・マグワイア、ウィレム・デフォー、カースティン・ダンスト |
米/ソニーピクチャーズ |
02 |
122mini |
★★★ |
SPIDER-MAN/アメコミのファンなら誰もが夢見た完全映画化がついに実現!
この映画化はファンの期待を裏切らなかっただけで大成功だろう。ただCGの出来の悪さは何とかしてもらいたい。 |
梅田ブルク7 |
| 29 |
6/19 |
カンフー
ファイター(燃えよ!カンフー’86) |
リチャード・ラング |
デイヴィッド・キャラディーン、ブランドン・リー、マコ |
米/ワーナー |
86 |
94mini |
★★1/2 |
KUNGFU THE MOVIE/Tvシリーズのシチュエーションをきちんと踏襲いているのは好感が持てる。ドラマとしてはいつも通りありきたりではあるが、このドラマの成立そのものがある意味数奇な感じがする。そもそも『燃えよカンフー!』の企画はブルース・リーが出したもので当時の業界事情からパクられたものである。その続編でブランドンが客演しているというのは何とも因縁だなぁ
と。 |
VTR鑑賞 |
| 30 |
6/26 |
少林サッカー |
チャウ・シンチー |
チャウ・シンチー、ヴィッキー・チャオ、セシリア・チャン、カレン・モク、ラム・チーチョン、ウォン・ヤッフェイ、モク・メイラム、ティン・カイマン、チャン・クォックァン |
香港/クロックワークス・ギャガ |
01 |
112mini |
★★★ |
少林足球/ここまで突込み所満載の作品は久々だけに実に楽しませてもらった。コメディをここまで暑苦しくバカバカしくまじめに撮る自作自演の俳優はチャウ・シンチーくらいではないかと感心した。特にブルース・リーへのオマージュとも言えるGKには大笑い。彼のリスペクトが伝わってくる。ただ、やられて退場というのは寂しいな。しかし香港映画ってどうしてこんなに汚いんだ。でも『スパイダーマン』が来て、これが来たら次はもう『アストロ球団』しかないでしょ(笑) ヴィッキー・チャオには一目ぼれ! |
道頓堀東映パラス |
| 31 |
7/1 |
神戸国際会館 |
| 32 |
7/23 |
道頓堀東映パラス |
| 33 |
7/3 |
マジェスティック |
フランク・ダラボン |
ジム・キャリー、ローリー・ホールデン |
米/ワーナー |
01 |
153mini |
★★★ |
THE MAJESTIC/非常に丹念で丁寧な木目の細かい作品。映画の中を静かにゆったりと時間が流れる。主演のジム・キャリーの抑えた演技が好印象の佳作である。ファンとしてはケーブルガイやマスクの破天荒な彼が懐かしいがやはり体当たりギャグを演じるには彼も年を取ったということか。助演のローリー・ホールデンはいかにも'40年代の知的美人という感じで好感が持てる。細かい演出の積み重ねでピーターのキャラクターを描いているので最後の展開が自然。ただダラボンの作品にどんでん返しはないのが安心できる分、物足りなかったりもする。 |
梅田ピカデリー |
| 34 |
7/13 |
ドッグ
スター |
瀬々敬久 |
豊川悦司、井川遥、泉谷しげる、石橋凌 |
制作委員会/東京テアトル |
02 |
125mini |
★★★ |
基本的にはありえないファンタジーの話なのだが設定の不自然は意外にも相当早い段階で払拭される。むしろあまり幸福な出会いとは言えない恋人達の悲恋として秀逸なキレを見せる。これは井川遥で話題を稼がなくても、力を持った作品であり、むしろそうした絡みで紹介されるべきではない。非常にくっきりした絵を取る監督だ。いつも鞄を斜め掛けしているハルちゃんのバストが強調されて健康なお色気が炸裂している。さすがはピンクの監督さんだなぁ… と(笑) |
京都みなみ会館 |
| 35 |
7/16 |
エコエコアザラク |
鈴木浩介 |
加藤夏希、大谷みつほ |
GAGA
東映ビデオ |
01 |
91mini |
★★1/2 |
EKOEKOAZARAK/まるで『キャリー』のようなテイストのこの作品、TVのワイドショーを21世紀の魔女裁判と位置付けてなかなか面白い展開を見せる。殺戮シーンが物足りない。 |
VTR鑑賞 |
| 36 |
7/31 |
MIBU |
バリー・ソネンフェルド |
ウィル・スミス、トミー=リー・ジョーンズ |
ソニーピクチャーズ/コロムビア |
02 |
85mini |
★★1/2 |
Men In Black 2/テンポよくバカをやってみせる痛快巨編。こrまた登場人物が全部バカという素晴らしさ。ただSFXのレベルは高くないのが残念。 |
三宮東映プラザ |
| 37 |
8/1 |
アイ
アム サム |
ジェシー・ネルソン |
ショーン・ペン、ミシェル・ファイファー |
米/松竹アスミックエース |
01 |
133mini |
★★1/2 |
I AM SAM/ |
神戸国際松竹 |
| 38 |
8/31 |
オースティン・パワーズ ゴールド
メンバー |
ジェイ・ローチ |
マイク・マイヤーズ、ビヨンセ、マイケル・ケイン |
米/ギャガ=ヒューマックス |
02 |
95mini |
★★1/2 |
AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER/目いっぱいのシモネタ全開でブッちぎり。その分作りが雑なところは否めない。言葉遊びが多い分、なかなか本当の楽しさが伝わらないもどかしさ |
道頓堀東映パラス |
| 39 |
9/4 |
スターウォーズ
エピソード2/クローンの攻撃 |
ジョージ・ルーカス |
ナタリー・ポートマン、フランク・オズ、ヘイデン・クリステンセン、ユアン・マクレガー |
米/20世紀フォックス |
02 |
142mini |
★★★ |
STAR WARS EPISODE2 ATTACK OF THE
CLONES/意外にも楽しめた。SFXの進化の最前線もここまで凄いとそれはそれで曲芸的楽しさがある。ナタリー・ポートマン一人で持っていったって感じ |
北野劇場 |
| 40 |
9/7 |
ピンポン |
曽根文彦 |
窪塚洋介、ARATA、サム・リー、中村獅童、大倉孝二、竹中直人、夏木マリ |
アスミック
エース |
02 |
114mini |
★★★ |
原作:松本大洋
脚本:宮藤官九郎 女ッ気ゼロのホモセクシャル的熱血スポ根ドラマ。主人公達それぞれのキャラが立ち過ぎでそれだけでドラマとしては十分楽しめるが、欲を言えば型にはまり過ぎていて意外性はない。セリフの聞き取りにくいのも難。窪塚主演のドラマは特にそうだが周防監督の『シコふんじゃった』以降、非常にこのテのスタイルが増えたという印象はある。ARATAがいい。 |
京都みなみ会館 |
| 41 |
9/25 |
命 |
篠原哲雄 |
江角マキコ、豊川悦司、筧利夫、麻生久美子、木村緑子 |
東映/製作委員会 |
02 |
111mini |
★★★ |
淡々とした積み重ねであるが非常にテンポのいい作品。時制にやや難あり。実話の持つ重みがストレートに見るものを打つ |
三宮東映 |
| 42 |
10/13 |
ピンポン |
曽根文彦 |
窪塚洋介、ARATA、サム・リー、中村獅童、大倉孝二、竹中直人、夏木マリ |
アスミック
エース |
02 |
114mini |
★★★ |
比較論で言えばダントツに出来のいいドラマといえるが、これを単独で見ればまだまだ行けるんじゃないか?との欲がでるのもまた確か。窪塚クンhの期待はかくのごとく大きい。これをけなすと本当に誉めるべき映画が皆無になってしまう |
京都みなみ会館 |
| 43 |
10/25 |
クイーン
オブ ザ ヴァンパイア |
マイケル・ライマー |
スチュアート・タウンゼント、アリーヤ、ヴァンサン・ペレーズ |
米/ワーナー |
02 |
102mini |
★★1/2 |
QUEEN OF THE DAMNED/原作:アン・ライス レスタトのスチュアート・タウンゼントが白眉。彼が良い分、ヒロインがブスぞろいというのはどうしたことか?
途中までは非常に良かったのだが、伝説の女王とヴァンパイアたちが戦うというのはある意味興ざめだった。ゴスの歌詞に吸血鬼を絡ませるのは上手い。バウハウスっぽいサントラも泣かせる。 |
道頓堀東映パラス |
| 44 |
10/31 |
凶気の桜 |
薗田賢次 |
窪塚洋介、高橋マリ子、RIKIYA、須藤元気 |
東映 |
02 |
122mini |
★★1/2 |
不思議な映画だった。基本的にはありがちのチンピラの与太話であり、嫌いなタイプの作品である。実際、爽快感はなく不快なだけで現実の嫌なところを突きつけられたような感じ。こういう作品をかの窪塚洋介が自分から積極的に制作したという点を買いたい。 |
三宮東映 |
| 45 |
11/30 |
ハリー・ポッターと秘密の部屋 |
クリス・コロンバス |
ダニエル・ラドクリフ、ルーパート・グリント、エマ・ワトソン、アラン・リックマン、マギー・スミス |
米/ワーナー |
02 |
161mini |
★★1/2 |
HARRY POTTER AND THE CHAMBER OFSECRETS/前作よりもかなり求心力が落ちているような気がした。原作本の方はコンスタントに成績を上げているのだから、これはもう作劇の不味さというしかないだろう。それぞれのプロットは良く出来ているし、SFXも物凄いのに、とにかく長すぎてテンポがないからどうもノリきれない。ここにきて設定の甘さも物凄くハナにつく。矛盾を指摘し出したらキリがない位、揚げ足取りが簡単で、物語が主人公に都合よく進みすぎる。これからも続けるつもりなのだろうが一考を要す。エマ・ワトソンの美少女ぶりにすでに衰えがあり残念。 |
道頓堀東映パラス |