死因は窒息死 ビニールかぶせ粘着テープ
2007年8月27日21時58分配信 毎日新聞
名古屋市千種区の路上で24日、同区春里町2、派遣社員、磯谷利恵さん(31)が拉致され殺害された事件で、磯谷さんは粘着テープを巻かれた顔にビニール袋をかぶせられたうえ、その上からさらに粘着テープを巻かれていたことが27日、愛知県警千種署特別捜査本部の調べで分かった。司法解剖の結果、磯谷さんの死因は鼻と口を圧迫されたことによる窒息死であることも判明。特捜本部は、死体遺棄容疑で逮捕された男3人が異様とも見える手口で殺害に至った経緯を調べている。
調べによると、粘着テープは布製で、額からあごにかけて鼻を押しつぶすほど強く何重にも巻いてあったという。ビニール袋をかぶせられた首の部分は、荷造り用のひもで縛られていた。磯谷さんの頭には、ハンマーで殴られた際に出来たとみられる打撲や切り傷が多数あったことから、顔を見えないようにして暴行を加えた可能性もある。しかし、ハンマーによる傷はいずれも致命傷ではなかった。
一方、3人が知り合った携帯電話のサイト「闇の職業安定所」に最初に書き込みをしたのは、住所不定、無職、川岸健治容疑者(40)だったことが特捜本部の調べで新たに分かった。川岸容疑者は拉致の1週間ほど前に同サイトの掲示板に犯罪をほのめかす書き込みをし、愛知県豊明市栄町西大根、朝日新聞外交員、神田司(36)と名古屋市東区泉1、無職、堀慶末(よしとも)(32)の両容疑者が応じたという。
だが暴行の中心となったのは、神田、堀の両容疑者だったとみられ、川岸容疑者は“神田容疑者が首を絞めようとしたら、磯谷さんが抵抗したので殴っていた”などと供述しているという。
拉致実行駅の土地勘なく、たまたま選ぶ
2007年8月30日18時11分配信 毎日新聞
死体遺棄容疑で逮捕された川岸健治容疑者(40)らが愛知県警特別捜査本部の調べに対し、磯谷さんの自宅に近い名古屋市千種区の市営地下鉄自由ケ丘駅近くで拉致を実行した理由について“地下鉄沿線を物色していた。(自由ケ丘駅を選んだのは)たまたまだった”と供述していることが30日、分かった。川岸容疑者らはこれまでの調べに“女性なら誰でも良かった”とも供述しており、磯谷さんが襲われたのは不幸な偶然が幾重にも重なった結果だったことが明らかになった。
調べによると、川岸容疑者ら3人は24日、金目当てに女性を襲うことを計画し、川岸容疑者の車で実行場所を探していた。一人歩きの女性を狙おうと、住宅街に近い地下鉄沿線を物色。たまたま選んだのが市営地下鉄名城線の自由ケ丘駅近くだった。3人は同駅周辺に土地勘は全くなかったらしい。
磯谷さんは同市中区の会社に勤務し、普段は午後7時半ごろには帰宅していたという。しかし、24日はたまたま正午ごろに出社する勤務形態の日で、帰宅時間は午後10時近くになった。磯谷さんの自宅は同駅の南西約500メートル。拉致された場所は同駅の南約300メートルの路上で、周囲は小学校や民家があるものの薄暗く、夜は人通りも少ない。
磯谷さんは自宅まであと約100メートルの地点で、道を尋ねるふりをして近付いた愛知県豊明市栄町西大根、朝日新聞セールススタッフ、神田司容疑者(36)らに車内に押し込められたらしい。
本件の犯人を死刑に出来ないのであれば、もはや日本は法治国家としての資格を消失したものと断じてよい。まさにイングランドの政治哲学者ホッブズの言うところの“万人は万人に対して狼”状態を国家的な責任において放置していることになる。従って、そのような無意味な司法制度も立法制度も行政機関も必要ない。それにしても、この国の犯罪被害者救済措置の杜撰さはいったい何なのだろうか… と、救いがたい憂鬱とともに思う。
この事件に比べれば、2007年末に起こった佐世保銃乱射事件ですら、まだ心情的に理解できる。
自らの人間存在的価値を放棄した連中によって奪われた命を償う方法が、適法でなければならない根拠はどこにもない。
小畑健 作画、大場つぐみ 原作の映画『デスノート 後編』の中で夜神総一郎(鹿賀丈史)は、息子のキラこと月(ライト)(藤原竜也
)に対して“法律とは人類の英知の遺産”であり“六法全書は確かに完全ではない。しかしそれは、作った人間が完全ではないからだ”といった発言をするが、反省も後悔もない悪意の犯罪者をその恩恵から除外するのは当然のことである。
被害者の母親の言葉に静かに耳を傾けよう
http://www2.odn.ne.jp/rie_isogai/index.html