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  芳年関連図書

   
     
末期浮世絵師〜その異常作品群(’71) あああ

錦絵・西南の役(’87)

 

     
鈴木仁一/東京美術  

熊本市観光協会・熊本県民テレビ/日本テレビ

このタイトルで表紙が『奥州安達がはら ひとつ家の図』となれば、妙な期待をするなという方が無理というもの。しかし、あにはからんや内容は 1 「反幕府の原点」 2 「末期浮世絵の内部事情」 3 「末期浮世絵の作品群」 といった内容で多角的にまた学術的にこの時期の浮世絵を分析した労作となっている。このセンセーショナルなタイトルは、おそらく編集者のワルノリにちがいない(苦笑)   日本テレビが’87年年末に放映した『田原坂』にちなんで制作した一冊。西南の役をテーマに報道写真のように出版された数々の錦絵を集大成したもの。レイアウト上、トリミングが多く錦絵の鑑賞本としては不満の残るのも確かだが、これだけまとまって見れるのはありがたい。芳年お得意の戦争錦絵が豊富に掲載されている。
     
江戸昭和競作無惨絵 英名二十八衆句(’88)    芳年〜狂懐の神々(’89)
   
     

花輪和一・丸尾末廣・芳年・芳幾/リブロポート

 

横尾忠則・編/里文出版

エグイ絵を描かせたら日本一の四人が時代を超えてコラボレートした素晴らしい企画本である。一枚一枚、実に丁寧に贅沢に、色再現もしっかりされた画集に仕上がっていて、いつまでも飽かず眺めていられる。   質・内容とも物凄い。執筆陣だけでも松岡正剛、大島渚、あがた森魚、山田詠美、高橋克彦、丸山圭三郎、中沢新一ら眩暈のするような豪華さ。それぞれのフィールドから説得力満点の芳年論を展開し、それらを現代の絵師を代表して横尾忠則が総括する。この本、分厚くて重いぞ!
     
新聞錦絵の世界(’92)   月岡芳年の世界(’93)
   
     
高橋克彦/角川文庫  

吉田漱 監修 悳俊彦 編著/東京書籍

兄弟弟子 芳幾は“東京日々新聞”、芳年は“郵便報知新聞”“やまとや新聞”(『近世人物誌』)で活躍した。芳年の作品は全体の1/5くらい。新聞浮世絵とは、政治、経済、等々の真面目な内容ではなく、スキャンダラスでセンセーショナルな話題ばかりを好んで扱った今日の写真週刊誌のようなもの。例えば“不能男、死女を姦す”“生首無残、狂気の衝動殺人”といったそそる内容がズラリ。PHP研究所から出版されたものの復刻版である。   現在、比較的手に入り易い芳年関係の研究書としては最大のものである。まさに芳年の世界を俯瞰したものになっており、また下絵などの珍しい資料も満載。従来の芳年像に新しい価値観を付与し、積極的に評価しようとしている姿勢は、ファンとしては嬉しい。
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
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