第1話アステロイド・ブルース
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*回想シーン
オープニング
アイキャッチ「Session #1 アステロイド・ブルース」
*ゲートを通過して行く船
*スパイクはトレーニングを、ジェットは中華料理を
ジェット:「おい、スパイク」
*電気がつく
ジェット:「あがったぞ」
スパイク:「こっちもあがりだ。メニューは?」
ジェット:「特製チンジャオロースー」
ジェット:「アシモフ・ソーレンサン。こいつが次の賞金首だ。」
スパイク:「ジェットさんよぉ」
ジェット:「アステロイド一帯をしきる組織の幹部なんだがなぁ。」
スパイク:「チンジャオロースーっつったよな」
ジェット:「アシモフ・ソーレンサンだよ。何聞いてんだ」
スパイク:「肉のないチンジャオロースーなんてのあ、チンジャオロースーとは言わねーんじゃねーか?」
ジェット:「いや、言うね。」
スパイク:「言わねえよっ!」
ジェット:「金がないときゃ言うんだよ」
スパイク:「こないだの賞金、100万ウーロンはどこ行ったんだよ?」
ジェット:「お前が壊した船の修理と、お前が壊した店の修理と、お前が怪我させた警官の治療費でパーだ!」
ジェット:「3日前、こいつの組織と、敵対する組織との抗争があったんだが、こいつは仲間を殺してトンズラしやがった。奴はティワナの女のところに逃げ込んだらしい。」
スパイク:「あんなとこ、雑魚が行くところだよ。」
ジェット:「雑魚の割に賞金は250万だ。」
スパイク:「のらねえなあ」
ジェット:「ティワナか……あそこの牛は、うまいよな。」
*ゲートを通過するビバップ。3カ国語でアナウンスが流れる。
ジェット:「とりあえずこっちは警察筋によってから行く」
スパイク:「じゃこっちはブルのおっさんのとこにでも行ってみるわ」
ジェット:「あてになんのかねえ、あのオヤジ」
*スパイク、口笛を吹きながら発進準備
ジェット:「のんきな曲だぜ」
*ソードフィッシュII発進
*ティワナの町
通行人:「泥棒ー!」
アントニオ:「まーただ、畜生、この野郎ー。お前等そうやって俺のことカモにしてっけどなあ、今こうやってここに住んでられるっつーのも、俺が一生懸命ゲート掘ったおかげなんんだぞぉ」
カルロス:「おめーは負けるといーつもそれだ。ゲートは俺達みんなで掘ったんだ」
ジョビン:「掘ったなあ。死にものぐるいで掘ったなあ」
アントニオ:「バーカヤロウ、この野郎ー。お」
*アシモフとカタリーナ、店に入ってくる。
アシモフ:「ビールをくれ」
カテリーナ:「私はブラッディマリ−を一ふきお願い」
マスター:「ウォッカはあるが、生憎トマトジュースを切らしていてね」
アシモフ:「奥に一缶ぐらいあるんじゃねーか?」
*そう言って胸の内からレッドアイをちらつかせる。
マスター:「見てみよう。」
*チンピラが到着
アシモフ:「レッドアイの最上級品だ。売人ならわかるだろ」
マスター:「まさか。ブラッディアイ?」
*車が店を包囲する。
*ビールをすするカテリーナ。
*チンピラ、突入の準備
マスター:「本物かどうか、試してもらおう」
*アシモフ、ブラッディアイを目に噴射
アシモフ:「ううううう」
*目薬の効果があらわれる。
アシモフ:「よーく見ておくんだな。」
*猫がなき、チンピラ銃を乱射しながら突入。マスター、脳天を撃たれて死亡。
*アシモフ、目薬の力で、全員を倒す。
スパイク:「これもいいけど、何か食い物ねーの?」
スパイク:「あっそ」
ブル:「北の町はずれに赤い目のコヨーテは現れる。そう出ている」
スパイク:「赤い目のコヨーテねえ」
ブル:「泳ぐ鳥よ」
スパイク:「あん?」
ブル:「お前は女に出会う。お前は女に狙われる。そして、死ぬ」
スパイク:「またかよ」
ブル:「また?」
スパイク:「俺は1回死んでるんだよ。女に殺されてね。」
ブル:「お前は女を甘く見ている」
スパイク:「お邪魔さん」
ブル:「ワカムタンカの恵みあれ」
*先程の店にやってきたジェット。猫がビールを舐めている。
誰もいないカウンターに座るジェット
ジェット:「プレジデントか。一杯おごってもらうぜ。ん?」
チンピラ1:「ったく、アシモフの野郎、キレまくってんぜ」
チンピラ2:「やっべーなー。サツが動き出す前になんとかしねーと」
チンピラ1:「いっそサツに任せるかー。奴は例の目薬使ってんだ。かなわねー」
チンピラ2:「だーからー!そのブラッディアイを取りかえさねーと話になんねーんだろーが。」
チンピラ1:「だってよー」
ジェット:「よう」
*ジェット、チンピラ2をビンで殴り飛ばし、チンピラ1の首を閉めて尋問する。
ジェット:「詳しく聞きたいねえ。」
*ソードフィッシュIIの中のスパイク。
スパイク:「腹減ったなあ。うん?」
*燃料がEMPTYの表示。
スパイク:「お前もか」
*着陸し、公衆便所に入るスパイク。そこにアシモフがやって来る。カテリーナは外で買い物を持って待っている。
便所からスパイクが出てきて、手を洗う。アシモフ、警戒する。
スパイク:「水、流したほうがいいっすよー。……詰まるから」
スパイク、口笛を吹きながら出て行く。アシモフ、安心する。
アイキャッチ
カテリーナ:「うっ」
スパイク:「うわっ、おおっとと」
カテリーナ:「あっ。ごめんなさい」
*落ちた物を拾うのを手伝うスパイク
カテリーナ:「ありがとう。あら?あの?」
振り向くスパイク。口にホットドッグをほお張っている。
スパイク:「ん。すいません」
カテリーナ:「いや!もういらない、あげるわよ」
スパイク、ホットドッグを飲み込み、盗んだ物を取り出す。カテリーナそれを見て笑う。物陰からそれを見るアシモフ。
スパイク:「いやー失敬、失敬。お腹と背中がくっつきそうだったんで。」
カテリーナ:「まあ」
スパイク&カテリーナ:「あはははははは……」
*燃料を補給する
カテリーナ:「いい機体ね」
スパイク:「古い型さ。十年来の相棒だ」
カテリーナ:「随分無茶してるみたい」
スパイク:「あちこち旅してるからなあ。本当は旅芸人なんだ。」
*スパイク、そう言って指の間からタバコを取り出す。
カテリーナ:「冗談か本気かわからない人ね」
スパイク:「よく言われるよ」
カテリーナ:「火星にも行った?」
スパイク:「火星生まれだ」
カテリーナ:「あそこは何でもあるんでしょ。こんなところと違って、色んな人がいて、色んなものがあって、幸せに暮らしている」
スパイク:「金がある奴だけさ」
カテリーナ:「じゃあ、きっと幸せになれるわ」
スパイク:「火星へ逃げるつもりか?」
カテリーナ:「え?」
スパイク:「逃げ回ってもどこまで行けるかな?」
カテリーナ:「誰なの?」
スパイク:「時代遅れのカウボーイさ」
カテリーナ:「賞金稼ぎね」
スパイク:「御名答」
カテリーナ:「捕まえないの?」
スパイク:「あんたの連れは体をかなりやられてる。弱ってる雑魚は相手にしないんだ。」
カテリーナ:「それが利口だわ」
*スパイクの背後から首を絞めるアシモフ。
スパイク:「がああああ」
アシモフ:「雑魚はお前だ」
スパイク:「あああああああああああ」
アシモフ:「ううううううう」
スパイク:「あああああああああああ」
カテリーナ:「アシモフ、もう十分よ!」
*手を離すアシモフ。アシモフとカテリーナ、車に乗り込む。
カテリーナ:「アディオス、カウボーイ。」
*ハッチが閉まり、車が出発。スパイクは寝転がったまま。
*ハイウェイを走る二人の車
アシモフ:「なぜ止めた?あいつの息を止めるなんざ、1秒でできた」
カテリーナ:「あんた、疲れてるわ。これ以上……」
アシモフ:「若くていい男だったな。」
カテリーナ:「私、あんたが迎えにきてくれるのをずっと待ってた。やっとここの暮らしから抜けだせるんじゃない。火星で幸せに暮らせるのよ。」
*倒れているスパイクにジェットが近寄る
ジェット:「昼寝とは優雅だな」
スパイク:「いい夢みたぜ」
ジェット:「ああー、じゃ、その続きでもビバップに戻ってゆっくり見てくれ。今回は俺も諦めた。奴を捕まえるのは無理だ。かなうわけないわな。アシモフは組織を逃げ出すときにあるものを持ち出したんだ。組織の資金源となっていた非合法目薬の中でもとびきりの上物だ。そいつを全部持って逃げたもんだから連中は大騒ぎよ。捕まえようにも死人ばっか増えちまう。アシモフは使っているからよ。その目薬、ブラッディアイをな。」
スパイク:「奴等は火星に行くつもりだぜ」
ジェット:「火星?」
スパイク:「その前にこいつを売り捌く」
ジェット:「う〜ん?それは……」
スパイク:「奴等の懐から頂戴した」
ジェット:「お前、あったのか?」
スパイク:「悪い夢さ」
ジェット:「ふん。やられたな?」
スパイク:「赤い目のコヨーテは北の町外れに現れるそうだ」
*ゲートを警備するISSP。
*警察に怯えるアシモフ
アントニオ:「またかよっ、畜生、この野郎ー。お前等そうやって俺のことカモにしてっけどなあ、このあたりの店でうまいもの食えるのも、俺が仲間と一緒にこのあたりの土地耕したおかげなんだぞぉ」
カルロス:「そりゃ俺達だっつーの」
ジョビン:「耕したなあ。死にものぐるいで種撒いた」
カルロス:「お前は別の種撒いてたもんさな。」
アントニオ:「お?」
*変装したスパイクにアシモフが近づき、商談をもちかける。
アシモフ:「ブラッディーマリーはあるか?」
スパイク:「ビールしかないな」
アシモフ:「トマトジュースはある」
スパイク:「いくらだ?」
アシモフ:「30万ウーロンだ。50個。」
スパイク:「1500万ウーロンか。」
アシモフ:「急いでる、駄目なら他をあたる」
*スパイク、立ち上がったアシモフを引き止める
スパイク:「見せてくれ」
*アシモフ、笑って胸からブラッディアイを出そうとするが、ないことに気づく
アシモフ:「あっ」
スパイク:「これかい?」
スパイク:「あんた自分の値段知ってるか?」
アシモフ:「何?」
スパイク:「たったの250万ウーロンだぜ。安い男だな」
*スパイク、変装を解く。驚く二人。
スパイク:「ごぶさた」
アシモフ:「いつから売人になった?賞金稼ぎは諦めたか?」
スパイク:「安い賞金首じゃ張り合いがなくてね」
アシモフ:「お前は盗人がむいてるようだな。返してもらうぜ」
スパイク:「返すとも。あんたには借りがあるっ!」
スパイク、ブラッディアイを投げ上げ、撃ち抜く。
アシモフ:「ちっ」
*アシモフ、スパイクに殴りかかるが一発もあたらない。逆にスパイクの蹴りを喰らう。
スパイク:「目に頼りすぎなんだよ。カメレオンじゃねえんだ。あちこち見えねえのさ」
*反撃に出るスパイク。殴られるアシモフを見て、カテリーナは銃を構えるが、二人の動きに照準を合わせられない。
カテリーナ:「あっ!」
*そこに飛行機から銃撃が来る。
アシモフ:「行くぞっ」
スパイク:「はっ」
チンピラ3「あっちだ!」
チンピラが乗ったトラックが通りかかり、スパイクがそれを追う。
チンピラ3「あっちだあっち、うごわ!」
チンピラ4「何だてめえ、ぐわっ!」
*カテリーナ、飛行機スタンドの男に銃を向ける。
カテリーナ:「動かないでっ!」
*アシモフ、飛行機に乗り込む。
カテリーナ:「い〜い、そのままじっとしてるのよ」
カテリーナ:「あっ」
*縦断が飛んできて、カテリーナ倒れる。さらに弾がカテリーナの服を裂き、隠していたブラッディアイがこぼれる。
カテリーナ:「キャアー!」
*カテリーナ、飛行機に乗り込む。
アシモフ:「馬鹿野郎、こいつがつぶれたら終わりなんだ、気をつけろ!」
*アシモフの言葉にショックを受けるカテリーナ。
*トラックの上で格闘しているチンピラとスパイク。そこにマフィアの応援の車が2台かけつけ、機関銃を乱射する。隠れるスパイク。だが、ハンマーヘッドが現れ、応援の車をひっくり返す。
ジェット:「へー、おまたせ」
スパイク:「おせーぞ、ジェットー!あ、いっけね」
*逃げるアシモフとカテリーナの飛行機を追手が追い、銃撃をかける。
*血走るアシモフの目
カテリーナ:「アシモフ……」
*ソードフィッシュII、追っ手を撃墜し、二人を追う。
*アシモフ、さらに目薬を打とうとする。
カテリーナ:「やめて、もうこれ以上無茶よ!」
*アシモフ、目薬を割ってしまう。
*追跡劇は宇宙へ。そこには無数のパトロール機が。
カテリーナ:「もう逃げ切れないわ。逃げ切れやしない。」
*銃声が響く。血がまみれの銃と、アシモフ。
カテリーナ:「アディオス……」
*カテリーナの飛行機、銃弾の雨を受け、破片と体とブラッディアイが落下する。
*中華料理を作るジェット
ジェット:「おい、スパイク、あがったぞ。ん?」
*スパイクは別の場所でトレーニング中。宇宙を眺めるスパイクにジェットが声をかける。
ジェット:「あがったぞ」
スパイク:「メニューは?」
ジェット:「特製チンジャオロースだ」
*ジェット、煙草を飛ばし、スパイクがそれを受け取る。
SEE YOU SPACE COWBOY
エンディング
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