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*位相差空間を飛ぶビバップ。フェイが昔のビデオを見ている。マーライオンに目をつけ、観察する。
フェイ:「うわっ!あ、あんたーいつからそこに」
エド:「みじゅざ〜」
フェイ:「え?知ってんの、これ」
エド:「知ってるよ〜な、知らないよ〜な、知ってるのを知らないよ〜な、知らないのに知ってるよ〜なあぁぁ……」
フェイ:「ううん、どっちなの!」
*フェイ、エドのほっぺたを引っ張る
フェイ:「こら。うう……」
*フェイ、エドの口に吸い付き、呼吸を止める


アイキャッチ「Session #19 ハード・ラック・ウーマン」

*地球の海。ビバップの甲板で歯を磨くスパイク。物音とともにアインとジェットが出て来る
ジェット:「おい、スパイク、ここはどこだ?」
スパイク:「地球だろ」
ジェット:「地球?火星に向かってたはずの船が、どうしていきなり地球にいるんだよ」
スパイク:「さあ」
ジェット:「え〜クソっ、冗談じゃねえ。こんなことしてる間にせっかくの首が。久々の大物だってのに。だいたいなんでまたこんなとこ……」
スパイク:「ジェット」
ジェット:「うん?」
スパイク:「女どもがいない」
ジェット:「ああ?」


*空を飛ぶレッドテイル。エドは上部にくくりつけられている。
フェイ:「いい?ちゃんとその「みずざ〜」のところに案内してくれたらいいものあげる」
エド:「いいもの何〜?」
フェイ:「ものすごーく、とっても、素晴らしくいいものよ 」
エド:「いひひ〜。ものすごーく、と〜〜っても、す〜〜ばらしくいいもの〜」
*隕石が落ちる。水陸両用車がクレーターを登って行く。中からアップルデリーとマッケンタイヤが現れ、クレーターを降りて行く
アップルデリー:「あちい〜〜〜!!」
*2人、慌てて元の場所にかけあがっていく。

*別のクレーター。大量のゴミが投棄されている。
*エドが何かを掘り出す
エド:「これぇ〜〜〜」
エド:「水じゃ〜〜〜あははははは〜」

フェイ:「ま、アンタをあてにしたアタシが間違ってたわ 」
*ゴミの中から次々と子供達が顔を出し、フェイ、立ち止まる
子供1:「あ、エド見っけー!」
エド:「にゃ〜?エド見つっけられっけー?」
フェイ:「何、知り合い?う、ううん」
子供2:「これーーっ!これ、これ、これー!」
子供3:「ねえ、爪ちょうだいー!」
フェイ:「つ、爪?」
子供3:「集めてんのー、ちょうだ〜い、小指のでいいから〜」
フェイ:「あ、ああ」
*子供達に取り囲まれるフェイ
フェイ:「な、何なのアンタ達ー」
シスター:「こーらー!」
*子供達、逃げる。シスターがかけた水はフェイにかかる
*子供達、次々と顔をだす
シスター:「ん?あ、エド」
エド:「いひひ〜」
シスター:「まさか……エドなのかいっ?」

*風車がたくさん並んだ孤児院
*髪をタオルで拭くフェイに、シスターが料理をだす
シスター:「すまなかったねえ。子供に言うこと聞かせるには、あれが一番なんだ」
フェイ:「いいのよ。エドってここの子なの?」
シスター:「5年程前、ふら〜っと迷い来んできてな、気がついたら当たり前の顔して飯ィ食ってたんだ。で、3年程前、ふら〜っといなくなった。まるで猫か何かみたいにねぇ。今頃どこでどうしてるのかと思ってたんだけど、いきなり現れるなんてねぇ。よ〜し、飯にするぞ!」
子供達「うわ〜〜〜!」
シスター:「天にまします我らの神よ。以下省略。いただきます!」
子供達「いただきまーす!」
*がっつく子供たち
フェイ:「あ……あたしもう行かないと」
シスター:「な、なんだい、まだいいだろ?」
フェイ:「ちょっと探し物があって」
エド:「エドが知ってるよ」
フェイ:「え?」
エド:「ここにはちょっと、ごはん食べにきてただけなのぉ」
フェイ:「う……アンタねえ」
エド:「ちゃ〜んといいもの、ちょうだいね〜」
シスター:「そうだエド、そこの机、引き出しにいいもんが入ってる」
エド:「いいもの〜?」
シスター:「とってきな」
エド:「いいものだぁ〜」
シスター:「そこのー、引き出しの中だ」
エド:「うううう〜ん、にゃ」
シスター:「それじゃないってー」
エド:「にゃにゃっ!」
シスター:「そう、それだ。開けてみな」
*アップルデリーのホログラムが飛び出す
エド:「にっ!?う〜〜〜ん?」
シスター:「父親だ」
フェイ:「え、誰の!?」
シスター:「ほんのー、二ヵ月程前、エドを探しに来たんだよ。託児所に預けてたのを忘れてたんだとさ。それから七年、あちこち転々としながら探してるって言ってた。会えるといいんだけどねえ。人間、絆ってのは大事にしないと」


*アップルデリー、クレーターの位置データを転送する
アップルデリー:「いい!」


*海に石を投げるエド
*マーライオンを見てため息をつくフェイ
サリー:「あなた、フェイ?」
フェイ:「ん」
サリー:「……嘘。本当に?私よ、サリー・ユウ。ハイスクールの時の同級の」
*記憶が断片的にフラッシュバックする。
*サリー、咳き込む
フェイ:「あ、大丈夫?」
サリー:「びっくりしたわー。幽霊かと思った。昔のままなんだもの。ほら、未練のある場所に出るって言うでしょう?そうそう、思い出したわ。あの時の事故でコールドスリープしてたのよねえ。それで昔のまんまで」
フェイ:「事故?」
サリー:「フェイ、覚えてないの?」
フェイ:「あたし……」
サリーの孫:「おばあちゃ〜ん〜」
サリーの孫:「おばあちゃん、戻らなきゃ」
サリー:「まあ、もうそんな時間」
サリーの孫:「ああ」
*サリーの孫、フェイに気づき、おじぎする。うなずくフェイ
サリー:「この人誰だかわかる?」
サリーの孫:「う〜ん」
サリー:「わからないでしょう?実は彼女はねえ」
フェイ:「幽霊なのよ」
サリー&サリーの孫:「え」
フェイ:「さよなら。元気で」
*フェイ、風車で遊ぶエドをひっつかみ、走り去る
*あっけにとられ見つめるサリーと孫

*夕焼けをバックに飛ぶレッドテイル



アイキャッチ



ジェット:「お、お前ら、勝手に進路を変えやがって、おかげでこっちの予定は狂いっぱなしだ。勝手なことされちゃ困るんだよぉっ!」
*ジェットを無言で見つめるフェイ
ジェット:「んー?」
*ジト目でその様子を見るスパイク

*パソコンを操作するエドにアインが鼻を鳴らして寄って来る
エド:「んー?とってもいいもの、嗅ぐぅ?」
*アイン、返事をする
*エド、アップルデリーのホログラムを開く

*ベッドに横になるフェイ。

ジェット:「まっったくアイツラー、勝手にこそこそ何やってんだー?」
スパイク:「ほっとけよ」
ジェット:「腹の減りすぎかもしれんなぁ。人間、食うもん食わなきゃ、おかしくもなるってもんだ」
スパイク:「5000万か……」
ジェット:「ん?お〜、大物だなぁ。アップルデリー・シニズ・ヘサップ・リュトフェンかぁ」


*アップルデリー、卵を人さし指で突き、中身を吸う。
アップルデリー:「君もー、吸うかねー、マッケンロー君」
マッケンタイヤ:「マッケンタイヤです。結構です。アップルデリーさん」
アップルデリー:「そうかねー、卵はいいぞー、いわゆるパワー・アンド・チャージ、それがインポータントなんだぁ、マッキントッシュ君」
マッケンタイヤ:「マッケンタイヤです。どうしていつまでたっても助手の名前を覚えてくれないんですか」
アップルデリー:「へっ、細かい事は気にせんことだ、はっはっはっはっ!うん?」
*隕石が落ちる
アップルデリー:「急げ−!マッキーマック君」
マッケンタイヤ:「マッケンタイヤですっ!」
*水陸両用車で走り去る


*フェイ、ベッドから立ち上がり、シャワーを浴びる。 *記憶が蘇る
*フェイ、トイレから出てきたスパイクとぶつかる
スパイク:「あ、何だよ、危ねーなー。」
*フェイ、言葉がでてこない
スパイク:「おい」
フェイ:「ごめん」
スパイク:「ごめん?」
フェイ:「あ……たし………………。行かなきゃ」

*ビバップの甲板。レッドテイルに乗り込むフェイ。エドがぶら下がって話し掛ける
エド:「おでかけさーん。どこ行くの〜?」
フェイ:「自分の居場所、思い出したの」
エド:「居場所〜?」
フェイ:「アンタも、待ってる人がいるんだから、居場所があるんだから、探していくといいわ。それが、一番いいものなんだから」
*飛び立つレッドテイル

ジェット:「今回は楽勝だぞー。5000万はもうすぐそこだー。肉入りのスキヤキでも食やあ、あいつらも……」
スパイク:「フェイなら出てったぜ」
ジェット:「またか?おい、今度はどこへ!?」
ジェット:「え〜女心とガニメデの空ってやつか」


*クレーターを掘るアップルデリー
ジェット:「アップルデリーだなぁ?」
スパイク:「一緒にきてもらおうか」
ジェット:「怪我したくなかったらおとなしくしてくれ」
マッケンタイヤ:「なんだあんた達ー?仕事の邪魔しないでくれー」
ジェット:「仕事ぉ?」
アップルデリー:「混乱が支配するこの世の中で、我々がピース的平和とノン混乱を取り戻すためには何が必要だと思う?」
スパイク:「はぁ?」
アップルデリー:「それはマップ!そう、地図だ!幸せは地図にのってやってくるのだー!」
マッケンタイヤ:「僕達は、この地球を救う為に、地図を作っているんです」
ジェット:「地図……ったってオメエ、ここじゃしょっちゅう隕石が降ってきて、地形が変わってるぞ」
アップルデリー:「だーから我々はー、全ての隕石を追いかけて、地球を巡っているのだ」
マッケンタイヤ:「全ての隕石が地球に落ちつくすまで!」
スパイク:「ごたくは結構だ!」
*アップルデリー、卵を二個投げ付ける。一つはジェットの額に、もう一つはスパイクの銃に命中
スパイク:「おわっ!なろー」
*スパイク、殴り掛かるが、かわされ、頭突きを喰らい、距離をとる
スパイク:「意外とやるなぁ」
*スパイク、攻撃を繰り出すがまるで通じない
*そこに海からビバップが突っ込んで来る
スパイク:「うわっ」
*スパイク、逃げ出すが、アップルデリーは動かない
ジェット:「エドか?」
スパイク:「もういい、止まれっ!」
*ビバップ、アップルデリーの直前で止まる。エドが甲板から顔をのぞかせる
アップルデリー:「はあああっ!フランソワーーズ!」
エド:「ウフーーアハッ。にゃーーーーーーーーー!」
アップルデリー:「イエーー−−アハッ!そーれ、そーれそれー!そりゃ〜〜!」
*アップルデリー、エドを上空に投げ飛ばして喜ぶ
*顔を見合わせるスパイクとジェット

エド:「これはチチの人」
スパイク:「チチ……って……」
ジェット:「父親か?」
*顔を見合わせるスパイクとジェット
スパイク:「いたのか、そんなの?」
エド:「これは、スパイクの人とジェットの人」
アップルデリー:「そうかー」
*アップルデリー、スパイクに近づき、頭突きをかます
エド:「違うよー、チチ、いいひとだよー」
アップルデリー:「ん〜?そうかー。息子が世話んなったー。ん?娘だったかー、まあ、どちらでもよし、それは礼だ」
*アップルデリー、倒れているスパイクの上に卵の入ったバスケットを置く
ジェット:「じゃあ、エド、賞金をかけたのもまさかお前……ごじゅっコンマ、ゼロゼロゼロゼロゼロゼロ……たったの50ウーロン?」
アップルデリー:「どうだ〜?お前もー、一緒に来るかー?」
エド:「う〜ン?」
*隕石が落ちる
マッケンタイヤ:「ああー!」

アップルデリー:「おお〜。急げーい、マイケルマック君〜!」
マッケンタイヤ:「マッケンタイヤですっ!」
ジェット:「おおい、待てよっ!」
*水陸両用車、発進する
エド:「チチー!」
*三人を残して、水陸両用車はクレーターの彼方へ
エド:「……行っちゃった」



*レッドテイルから降りたフェイ。昔を思い出しながら、坂を駆け上がる
*そして、坂の上には……何もなかった

*夕焼けのビバップ。バスケットに残った卵を見つめるスパイクに、エドが黙って風車を手渡す。エド、そのまま部屋をでる。不思議そうなスパイク

*卵の殻を向くジェット。アイン、何かに気づき、部屋を出て行く。

*夕焼けをバックにぶらぶら歩くエド
*それを追うアイン。一度、ビバップに戻りかけるが、決心したかのようにエドのもとへ向かう

ジェット:「おーい、飯だぞー。ん?」
*部屋には誰もいない。
*船首でタバコを吸うスパイク。
ジェット:「スパイクー、飯だ」
*甲板に、ByeByeとエドの顔の落書きが

*昔の家の痕に線で間取りを書き、そこに寝転ぶフェイ

*ゆでたまごをやけ食いするスパイクとジェット

*歩くエドに、アインが吠えながら走って来る
エド:「ついて来ちゃだめだよぉ、アイン。エドはとおーいとおいとこへ行くんだよ。もう戻ってこないかもしれないんだよぉ。だからアインは、おうちに帰るんだよぉ」

エド:「エドと一緒に行きたいー?」
*アイン、返事をする

*エド、フェイの分のゆでたまごも無理矢理詰め込むスパイクとジェット

*少しだけ振り向くエド。アインが鼻を鳴らす
エド:「行こう、アイン」
*アイン、返事をする。
*流星の落ちる地平線に向かって走って行くエドとアイン

*夕焼けをバックに回る風車




SEE YOU COWGIRL, SOMEDAY, SOMEWHERE!



エンディング

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