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堀内の息が、翔の耳にかかった。吐息混じりのそれは、翔を誘惑して、甘美で艶やかな世界へと誘ってくれ
る。堀内の腕の温もりが、湿った若草のような汗の匂いが、今、自分の下半身を貫く実感と伴って、翔にこの
上ない安堵感を与えてくれる。今、自分は確かに堀内と繋がっているのだ。堀内と一つになって、その全てを
共有しあっているのだ。悦びも憎しみも恐れも悲しみも――その全ての感情を分けあっている――同じよう
に、痛みや快感や、その他ありとあらゆる感覚も共感しあえばいい。自分達は、決して一人ではない。自分の
側にいつも比翼の如く堀内が居て・・・お互いがお互いを支えあっている。決して離れられない二人であると、
お互いよく分かっている・・・だから―― |