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点字サイン・触知図(点字案内板)について
触知図とは
案内図とは、公共施設や人の多く集る場所などで、その場所の全体像と、それを必要とする人が、現在何処にいるのかを分り易く見せるためのものである。
シルクスクリーン印刷で透明な紫外線硬化樹脂を印刷すると、0.3ミリ程度の均等な盛上がりを作る事が出来る。
それを利用して、建物や部屋の輪郭などをその盛上がりで象ったり、文字情報を盛上がった点字で表したりして視覚障害者にも利用出来るような案内図を作成する事が出来るようになった。それを触知図と呼ぶ。
視覚障害者は指先で触ることで、建物の配置や部屋の位置、部屋の名前や今自分が立っている位置を確認し、目的の場所にたどり着くことが出来る。
触知図制作工程表
@ 晴眼者用原稿の作成
A 文字原稿を墨字から点字に変更+触知図用の輪郭線などを作成
(輪郭線を重ね合せたものにするのか、別のもののするのか、大きさと設置場所とを検討してレイ
アウトを決める。)
B 点字原稿の点検+触知図レイアウト配置の確認
C 製版
D シルクスクリーン印刷(晴眼者用案内図印刷+触知図印刷)
E 触知図に紫外線照射する。
F 晴眼者用案内図と触知図を合体し、トータルな案内板として完成する。設置。
※普通に目の見える者を視覚障害者に対し「晴眼者」と呼び、
普通の晴眼者用の文字を点字に対して「、墨字」(すみじ)と呼ぶ。
触知図作成上の留意点
大きさ
触知図は、視覚障害者が、分り易いように、あまり大きなサイズにはしない。だいたいA4〜A3サイズ(400×300o)位までとする。図や説明文なども、全体の構成もあまりバラバラに配置せず、まとまった形がよい。
触知図の実際と線図
大きさにも関係するが、例えば、建物の詳細をあまり反映するよりも、指先で触って出来るだけ分り易いことを優先する。それは視覚障害者がその触知図を基に、実際の目的の場所に辿り着く事が、本質的なことだからです。
例えば、部屋の大きさなどの違いよりも、そこに部屋があるということを分り易く表示する。
部屋を囲む線は同じ太さで、入口は入口と解るように、はっきり開けておく。
不要な線は省く。
もし区切った中に点字が入らない場合は、枠線をずらしたり、線の一部をカットしても良い。
あるいは、略称を入れ、触知図外に凡例として、その正式名を表示する。
説明文と凡例
案内図の名称、現在地の位置の説明、凡例などの図面の外の点字は、あまりバラバラにせずに、原則として触知図の左横に纏めて入れる。
凡例の数は、文字数が多いからと増やしすぎると、かえって解りにくくなる。
凡例は、五十音順に並べる。
周辺マップなどでは、例えば、駅からかかる時間や距離などを、補足説明として入れておく。
文字数は、原則として、一行40文字までとする。
設置位置の原則
触知図の設置位置は、視覚障害者が、自然に立ったままで、手を触れられる高さ幅を考慮して決める。
晴眼者用案内図をなぞるように、そのまま重なる触知図である必要性はない。
晴眼者用の案内図が、比較的大きなものの場合、触知図は、視覚障害者が自然に手で触れられるような位置に、別に制作する方がよい。
あるいは、視覚者用の案内図の空いている箇所の、視覚障害者が自然に手で触れられるような位置に持ってきても良い
案内板(触知図)と誘導ブロックなど
触知図は、それが施設の案内板の場合、その施設の施工と一体のものと考える。
道路から続いた誘導ブロックがそのままその施設の誘導ブロックと繋がり、誘導ブロックを辿ることによって案内図(触知図)まで視覚障害者が辿り着かなくてはならない。
そして、その触知図が表す位置関係で目的の場所を確認し、次の行動がスムーズに出来るようになっていなければ、その案内図は視覚障害者にとって、全く役に立たないものといえる。
触知図は向っている方向を上にし、設置場所から進む方向を向けて設置する。
関連するが、触知図は、視覚障害者用。
「弱視者用」の大きめの墨字表記の案内や、音声案内ガイドなども、検討するのが良いと思われる。
点字の原則的な注意点
墨字をカタカナに
点字に対応して、晴眼者が解るように表記した文字を、墨字(スミジ)と呼ぶ。
墨字は、普通の文字の事であるが、晴眼者が墨字を点字に変換する場合、
取合えずその文字をカタカナに書換えるが、
それは単純に漢字をカタカナに直したものではなく、独特の表記の仕方がある。
その表記を正しく書換えることで、点字への変換も、正しく行うことが出来るようになる。
そうした仮名文字に対しては、特別な名前は付いていないようだが、
ここでは仮に、それを「前点字カナ」と呼ぶ。
「前点字カナ」の基本
1. 点字は左から右の横書、「前点字カナ」も同様に表す。カタカナ表記。その他に数字とアルファ
ベットがある。
2. カタカナだけで表すため、判読しやすいように文章は、分ち書きにする。
用例
私は点字の講習会に行きます。
ワタシワ テンジノ コ−シューカイニ イキマス
おはようございます。 オハヨー ゴザイマス
3. 助詞の「は」「へ」は、「ワ」「エ」と表記する。
用例
兄は学校へ行きます。
アニワ ガッコーエ イキマス
4. 動詞の「いう」の「い」は、発音にこだわらず、「イ」と表記する。
用例
ものを言う モノヲ イウ
5. 長音の場合
○「あ」列の長音は「あ」列の仮名に「ア」を添え、「い」列の長音は、「い」列のかなに「イ」を
添え、「え」列の長音は「え」列の仮名に「エ」を添える。
用例
お母さん オカアサン お姉さん オネエサン
○「う」「お」列の長音のうち「う」と書いている長音は、「−」で表記する。
用例
空気 クーキ 交通 コーツー
○「お」列の長音の内、歴史的仮名遣の「を」「ほ」と書きあらわしていたものは、「お」列の仮名
に「オ」を添えて表記する。
用例
狼 オオカミ 凍る コオル 大きい オオキイ
○「え」列の長音の内、次のようなものは、「い」と発音されるか、「え」と発音されるか、長音で
発音されるかに関わらず、「え」列の仮名に「イ」を添えて表記する。
用例
映画 エイガ 先生 センセイ 平易 ヘイイ
6. 濁音、拗音などは、現代仮名遣に準じて表記する。
用例
続く ツヅク 綴る ツヅル 縮む チヂム
7. 固有名詞などで、表記と発音とが異なる場合は、発音に従って書換える。
用例
キヤノン キャノン
※「前点字表記」から「点字」への変換の基本。
基本的には、前記の「前点字表記」のそのまま点字への置換えと考えて良いが、日本語が主体の点
字の場合、アルファベット、数字には、それを表す点字をその手前に付ける。
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